不動産トピックス
ビルオーナーのための建築・設備最新情報
2011.01.17 12:24
太陽工業 青色光と赤色光の太陽光線を吸収
大型膜面構造物(テント構造物)メーカーの太陽工業(東京都世田谷区)は、ソーラーパネル「薄膜シリコンハイブリッドソーラー」の販売を開始した。
青色光と赤色光という2種類の太陽光線の吸収を可能にしたのが大きな特徴。これにより発電効率が上昇し、狭い場所でも太陽光発電が可能になった。また、影の影響を受けにくく、低勾配でも発電量が安定しているのでパネル設置の間隔を広げることなく敷き詰めることができる。さらに薄膜のため使用するシリコン量も大幅に低減した。
2種類の太陽光線を吸収できるしくみは、波長の短い青色光に強い「アモルファスシリコンセル」と、波長の長い赤色光に強い「膜薄多結晶シリコンセル」を組み合わせたことによる。販売価格は、10キロワットシステムのもので700万円前後を予定している。
同社は本製品以外にも、薄膜太陽電池に切れ目を入れて、光を透過しつつ発電も行う建材一体型太陽電池「太陽スカイライトソーラー」を1996年から販売し、ガラス屋根や壁面用として国内の官公庁や病院などの公共施設、各種大型商業施設に納入されている。今回「薄膜シリコンハイブリッドソーラー」の発売により、建築系分野に加え、土木事業などを視野に入れた国内販路の拡大、さらには世界販売の本格化などを水平展開していくという。
セラトレーディング スイス老舗メーカーの新コレクションなど発売開始
欧米メーカー洗面器、小便器、水栓金具、アクセサリといった水回り製品の輸入販売や、オリジナル企画商品の販売を行うセラトレーディング(東京都港区)が2月から新製品を発売する。
そのうち「AVA」はスイスの水栓メーカーKWC社が2009年に発表した新コレクション。細部まで行き届いたデザインや斬新なハンドルの操作感が、精密機械の本場スイスの製品であることを感じさせる。1874年創業のKWC社は、そのデザインとクオリティの高さから多くの高級システムキッチンメーカーに認められた実績をもつ。
ほかには日本のデザインオフィス「nendo」がデザインを担当した洗面器「Roll」なども発売する。
早稲田大学で建築を学んだ佐藤オオキ氏を中心とする「nendo」は、東京とミラノを拠点として、プロダクトからグラフィック、インテリア、建築とジャンルを横断して幅広く活動している。
「Roll」は1枚の薄紙がくるりと巻いている様子をモチーフにしたデザインが特徴。単に水を受ける器ではなく、水と空間の境界としての洗面器というコンセプトを表現した。
セコム Suikaを利用した入退室管理システム
セコム(東京都渋谷区)は、JR東日本のICカード乗車券(Suica)に対応した入退室管理システムを発売した。
同社ではすでに、セコムワイヤレスICカード、マイフェア(MIFARE)、エルワイズ(eLWISE)、フェリカ(FeliCa)といったICカードに対応できる入退室管理システムの販売を開始していたが、Suicaに対応するシステムは今回が初となる。
現在、個人情報保護や情報漏えいの防止の対策として、入退室管理用にICカード所持を義務づけることが大中規模のオフィスビルでは常識になりつつある。他方、ICカード乗車券は、電子マネー機能やクレジットカードとの一体化など多彩な機能を盛り込んで利用方法を広げている。そして公共交通機関を利用する人々から、既に所有しているSuicaを入退室管理用カードとして使用したいというニーズが高まっており、このような声に対応したのが本製品である。
侵入・火災・非常通報・設備異常といったセキュリティのセットと解除を1枚で行えるほか、カード所有者ごとに入室可能エリアや入室可能時間を設定するといったこともできる。
東京ブラインド工業 スワロフスキーのガラスを配した昼も夜も光の変化楽しめるブラインド
東京ブラインド工業(東京都港区)は、スワロフスキー社のクリスタルガラスをスラット部分に配置したバーチカルブラインド「トレビラCS・クリスタルタイプ」を発売した。
スワロフスキー社は、1895年にオーストリアで創立したクリスタルガラスメーカー。近年はアクセサリーやインテリア業界にも積極的に進出し、日本のミュージシャンやモデルとのコラボレーションも多い。
本製品は、バーチカルブラインドの布製スラット部分にレーザーカットで穴を開け、その部分にクリスタル粒を配したもの。日中はクリスタル部分が太陽光に対してプリズムの役割を発揮して光を分散し、きらきらとした輝きとともに、角度によっては虹色の光も楽しめる。夜は室内照明を反射して様々な色に輝く変化を楽しめる。
クリスタル粒は約14mm径の大粒で、これまでのバーチカルブラインド用クリスタル粒の中では最大サイズという。スラットは全14色、クリスタル粒は2アイテム各2色で全4色のラインアップ。スラット生地には「難燃ポリエステル・トレビラCS」を使用した。スラットカラーをさまざまに組み合わせた「スラットカラーコーディネートタイプ」も製作可能で、スラットカラーとクリスタルの色や形の組み合わせ方により多彩なバリエーションを楽しむことができる。
リームズ レイアウト変更が容易な壁装パネル
住宅や商業施設におけるインテリアデザインの提案・施工などを手掛けるリームズ(東京都新宿区)が壁装パネル「Piccell(ピクセル)」を発売した。カーテンを交換するように壁を自由にアレンジするというのがコンセプト。
独自開発の低反発ウレタンクッションを内包したパネルにファブリックを装着し、それを複数枚組み合わせて壁面に設置するしくみ。遮音や保温性が高まるほか、カラーやデザインを自由にレイアウトすることでオリジナルのインテリア空間を楽しむことができる。
従来製品との違いはパネルの取り外しが容易な点。一般的な壁装パネルでは施工がともなうため設置後のレイアウト変更は難しかったところ、本製品は脱着可能な「フリーアタッチメント」を採用し、設置後でも簡単にレイアウトの変更ができるようにした。また表面のファブリックを取り替えれば簡単に部屋のイメージを一新することも可能となる。
形状はシャープなイメージの「スパイク」と柔らかな「スムース」の2種類を用意した。ファブリックのバリエーションは無地系43色(ポップトーン30色、ブライトカラー13色)。それ以外の生地の指定も可能である。パネル裏側に線形状の「DCFLライトライナー」をセットしたライティングタイプもラインアップしている。
ユニティ 全光束1000ルーメンを実現したLED照明
ユニティ(東京都千代田区)は、エクスレディア(台湾)製LED電球の新製品「X10PLUS」シリーズ2機種を20日から発売する。ラインアップは全光束1050ルーメンのタイプと820ルーメンの2タイプ。
蛍光灯の色は、色温度が高い方から昼白色、昼光色、白色、温白色、電球色という順に分類される。本製品は、LED照明で昼白色に相当する1000ルーメンを上回ることに成功した。「LED照明は暗い」というイメージの払拭を図るとしている。なおルーメンとは光束の国際単位、光束とはある時間にある面を通過する光の量をいう。
また、LED照明においては、いかに熱をより多く逃がすかが長寿命実現の鍵となる。同社が取り扱うエクスレディアの製品は、エアフローを多く発生させる特殊な構造のヒートシンクが特徴。サーマルトンネル効果を作り出すTTR(Tunneling Thermal Resistance)という技術を「X10 PLUS」を含む全製品に採用することで優れた長寿命を実現した。1日8時間の使用で約17年間取り替え不要を謳う。