不動産トピックス
ビル業界ミニトピックス
2011.02.21 12:02
■SOHO物件を専門に扱う不動産仲介のアーデント(東京都渋谷区)。同社のオフィスが入居するのは渋谷警察署の近くにあるビルだ。「当社の借りている部屋の隣でテーラーをされています」(代表取締役 渡邊賢氏)と語るとおり、ビルのオーナーは仕立屋さん。戦前から商売を続けている老舗らしい。興味のある方は「青木屋テーラー」で検索を。
■「だんだん中山道を下っています」と語るのは、「新板橋」駅そばの住宅地で観葉植物のレンタル業を営むエヴァーグリーン(東京都板橋区)代表の青田徹氏。話は歴代のオフィスの場所である。大きい植物を置く広い敷地が必要で、設立してから白山、巣鴨、板橋と移転してきたという。
■介護ビジネスや保育ビジネスを展開するグローバルブリッジ(東京都墨田区)は、オフィスとして両国のビルを借りている。このビル、人が乗れるエレベーターはないのだが、荷物用のリフトがある。理由を尋ねてみると「もともと帽子を作る工場だったそうです」(代表取締役 貞松成氏)との回答。帽子を運ぶためのリフトだったわけである。
■江東区新砂にある竹中工務店の東京本店の1階はギャラリーになっており、建築を中心としてアートや写真、映像などの展示が無料で楽しめる。記者は取材ついでに訪れたが、「一般の方でも自由に入ることできます」(広報部長 中出昇氏)とのこと。午前10時から午後6時まで、日曜祝日以外は開館している。
■外壁落下の防止工法「GNSピンネット工法」を手がける、全国ビルリフォーム工事業協同組合(東京都港区)。同工法は既存の外壁面を除去することなく、補強層で覆うような形で外壁の強度を向上させるというものである。このため、作業中の廃材や騒音が少なく、工期の短縮、環境への配慮、コストの削減とメリットが多いというのが特徴である。
しかしながら、この改修工法には唯一と言って良い弱点が存在していたと、同協会事務局長の臼井信行氏は語る。
「既存の外壁面の上に補強層を構成し、最後に仕上げ塗装を行う『GNSピンネット工法』には、仕上げのバリエーションが乏しいという弱点がありました。既存の外壁がタイルでも改修後はタイルが隠れてしまうため、強度については評価を得ても意匠の面で難色を示す施主もいました」(臼井氏)
そこで開発されたのが同工法の「タイル張り用」である。これは既存の外壁面の上に補強層を構成後、タイル張り用の接着剤を塗布。さらにその上からタイル張りで仕上げていくというものだ。これにより「仕上げ面のバリエーションが豊富となり、様々なニーズに対応できるようになった」と臼井氏は述べている。
同工法はこの他にも、外断熱の効果をプラスした「外断熱GNSピンネット工法」が開発されるなど、今後もさらに様々なタイプの外壁リニューアル工法が開発されていくということだ。