不動産トピックス

ビルオーナーのための建築・設備最新情報

2011.02.21 11:56

東芝キヤリア リアルタイムでお湯の使用量を表示
 東芝キヤリア(東京都港区)は、新機能を追加したエコキュートESTIMAウルトラ出湯シリーズにおいて、「フルオートタイプ」「給湯専用タイプ」など合わせて6タイプを発売する。
 今回発売する新製品では、省エネ意識を喚起させる「見エル~ネリモコン」のナビ機能の向上を図った。
 例えば「給湯量NaVi」は入浴時の給湯使用量をリアルタイムで表示できる機能。毎日の使用量や使う人ごとの使用量がチェックできるので、節水意識の向上に役立つ。また「どれだけNaVi」とは、現在の貯湯量をもとに、残りどれだけの量のお湯が使えるか数値で確認できる機能。両ナビ機能の組み合わせにより沸き増し運転の要否がわかるので、無駄な沸き増しを防ぐことができる。
 このほか、給湯および湯はりの最低設定温度をそれぞれ従来より3℃下げ、浴室リモコンには入浴タイマー機能を搭載した。夏場の入浴や半身浴など多様な入浴スタイルに対応するのが狙いという。
 また減圧弁圧力300キロパスカルを実現したことで3階までのシャワーやトイレにも対応する。シャワー使用中にキッチンで洗い物をしても、水流が弱くならないということも同製品の特徴となっている。

東洋エクステリア 施工が容易な緑化パネルなどをシリーズに追加
 東洋エクステリア(東京都新宿区)は、環境配慮型エクステリア「エコリス」に新製品を追加する。
 今回発売されるのは、コンクリートやブロックの壁を手軽に緑化できる「エコリス ウォールメッシュパネル」と、ガレージの屋根を緑化する「エコリス ミドルルーフ」の2点。
 「ウォールメッシュパネル」は、敷地周りの壁面に金具で取り付けるだけで施工できる緑化パネル。地面からの植栽をからめて緑化した壁をつくる「壁付け使用」、柱と緑化パネルを組み合わせた「スクリーン使用」といった使い方ができる。価格は税込で1枚1万5225円から。
 「ミドルルーフ」は、同社が販売している多目的ガレージ「スタイルコート」の屋根に並べて固定するだけで施工できる緑化トレイ。ガレージ内部の温度上昇を抑え、上から見た際のの眺めも美しくする。価格は税込で27万5100円から。

立川ブラインド工業 パネルで手軽に空間を分割
 立川ブラインド工業(東京都港区)のパネル式可動間仕切りに新製品が追加される。
 今回の新製品は、「パネル間仕切りプレイス スライドパネル仕様」と、「アズウッドペアパネルタイプVS」の2点。
 「スライドパネル仕様」は、店舗やオフィスなどで部屋を仕切りつつ、使用しない場合はパネルを壁面に格納できる製品。天井面に荷重のかかる上吊式(ノンレールタイプ)となっており、下レールがないため床の広がりを保ちながら部屋を仕切ることができる。アルミフレームと採光窓を組み合わせたデザインで開放感ある空間を演出する。
 「ペアパネルタイプVS」は、従来の「アズウッド」から価格を下げ、パネルの折り部分において指をはさみにくい構造を採用して安全性を高めた製品。下レールは両面テープだけで設置できる。木質系の温かみのあるデザインで、どのパネルからも出入りできる設計になっている。

長谷工コーポレーション 顧客や女性社員の意見を反映 鏡が近く収納スペースも大きい洗面台
 長谷工コーポレーション(東京都港区)は収納スペースを見直した洗面化粧台「ドレッサー2.」を開発した。
 同社はこれまでも、顧客や女性社員の「こうすればもっと使いやすい」といった意見を製品に反映させている。こうした試みは、トイレの防音性と通気性を確保する「シャットスルードア」、玄関で全室の照明を消灯する「全室消灯スイッチ」といった形で実現してきた。
 化粧台に関しては、「鏡は近いほうがうれしい」「着替えやバスタオルを置くスペースがほしい」「朝は家族の作業が重なる」などの意見が出たという。
 これらの声に応え、ミラーキャビネットに奥行きを持たせて鏡を近づけるなどの工夫を加えた。歯ブラシなど、よく使用する物を取り出しやすくとの判断からキャビネット下の棚は扉を省いたオープン型。ほかにも洗面所で使うことの多い体重計を置くスペースを下部に確保、着替えやタオルを入れておく引き出しを設置するなどした。

INAX 狭いトイレ空間でも独立の手洗器 ブラシや洗剤を入れるスペースも確保
 INAX(愛知県常滑市)は、狭いトイレ空間内にも設置できる手洗シリーズ「コフレル」を発売する。
 昨今、0・4坪程度のトイレ空間内にも手洗器を別途設置したいというニーズが増えてきており、清掃性や収納性に重点を置いた製品を開発するに至ったという。
 清掃性に関しては陶器製手洗には珍しいフランジレス排水口を採用した。フランジとは排水口部分につける鍔状のもの。水アカがたまりやすい部分のため、これを省くことで拭き取り掃除が簡単になる。手洗器のデザインは、水ハネを防ぐバックガードがボウルと一体になったタイプ。また収納性に関しては、Vタイプ(埋込みタイプ)Sタイプ(壁付けタイプ)いずれでもブラシや洗剤が収納できるスペースを確保した。VタイプもSタイプも同様のデザインで、手すりやタオルかけといった機能がスクエア基調でコンパクトにまとまっている。
 節水・節電に役立つ自動水栓は、温水の出るタイプと水のみ出るタイプの2種類が選択できる。価格は税込で12万3900円から。発売後1年で2万5900台の販売を見込む。

住友林業ホームテック リフォーム工事中も快適に過ごせる工法を開発
 住友林業ホームテック(東京都千代田区)は、戸建住宅やオフィスビルのリフォーム工事中における居住空間の快適性を向上させる「遮音性等に配慮した養生工法」を開発した。
 本工法は、従来のブルーシートなどによる養生に比べ、防塵性のさらなる向上や騒音の低減を図ったもの。工事範囲と居住範囲との境界でこれを採用することにより騒音低減、居住空間の空調維持、プライバシー確保に役立ち、リフォーム工事中も快適に生活できるという。
 具体的には「遮音断熱養生シート」を用いて、シート間の隙間が生まれないように重ね部分や取り付け方法を定め、居住範囲への音の伝播経路やシート性質による設置場所などを考慮して工事を実施する。
 「遮音断熱養生シート」とは、スキーウエアなどに使用される特殊遮音フィルトの両側を、特殊コーティングフィルムではさんだ製品。同社の行った検証によると、遮音性能に関して騒音の程度が68・5デシベルから61・55デシベルまで低減した。




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