不動産トピックス
今週の一冊
2011.03.07 11:22
経年劣化ビルの安定経営を実現するノウハウを収録
近隣物件よりも高い賃料で長く儲ける満室賃貸革命
著者:鈴木雄二
出版社:幻冬舎
発行:平成23年2月28日
価格:1200円(税別)
建物は竣工したその時から徐々に劣化が進行し、建物の価値が少しずつ失われていく。言い換えれば、既存建物より新築建物の方が価値があると見なされやすく、適切な維持保全が行われなければ、その価値はゼロになるどころか、マイナスになってしまうことも考えられる。
本書の著者は、こうした築年数による建物価値の判断に疑問を呈し、築年が経過してもその価値を失うことのない不動産経営ノウハウの研究を行っている。本書では空室率が上昇する市況下における不動産経営の常識を詳細に考察した上で、特定のニーズに特化した室内環境を構築することによる経営手法、空室の発生を防ぐための効率的な運用方法などについての解説を行っている。
また、著者は「意外と知らない土地の有効活用法」として、節税対策や不動産投資のテクニックを掲載している。厳しい市況において不動産の安定経営を実現するために、一読しておきたい一冊といえるだろう。