不動産トピックス

今週の一冊

2011.04.18 17:24

あまり知られていない印鑑の効力とは

弁護士が教える本当は怖いハンコの話
著者:木山 泰嗣
出版社:祥伝社
発行:平成23年4月20日
価格:552円(税抜)

 アパートやマンションの部屋を借りる際の賃貸者契約時など、我々が日常生活を送る上で印鑑を使用する場面は度々存在する。しかし、欧米に目を向けると契約書には手書きのサインをすることがほとんどであり、印鑑を頻繁に使用する習慣はない。印鑑を押印するということは、法律上の効果が発生することを意味する。例えば、宅配便の受領印は新たに契約を交わすというものではない。だが仮に頼んでいない品が届いても、押印することによって宅配の品を受領したと証明することになり、早急かつ適切な対応が必要になるのである。それにもかかわらず、その意味を理解しないままに、印鑑が使用されるケースは非常に多く、著者はその現状に警鐘を鳴らす。
 本書では、宅配便の受領時や賃貸借契約時など、実際に印鑑を使用する場面を挙げ、ケーススタディ形式で印鑑を使用することの意味、その効力について、弁護士である著者による解説がなされている。




週刊不動産経営編集部  YouTube