不動産トピックス
ビルオーナーのための建築・設備最新情報
2011.05.02 11:13
ジョンソンコントロールズ 多様な機能備える高効率冷凍機 ビル監視システムとの連動でさらに高効率化
ジョンソンコントロールズ(東京都渋谷区)は4月22日、ターボ冷凍機「YORK MaxE YJ」シリーズの日本向け販売を開始した。
250から1220冷凍トンまでの冷凍能力をカバーする多様なラインアップをそろえ、大・中規模施設の大型空調設備や産業用の冷房などの用途に対応する。カスタマイズモデルでは2800冷凍トンまで対応可能となっている。
インバータ可変速機能「OptiSpeed」による運転状況に応じた制御で、部分負荷時のエネルギー効率も向上。冷凍機の運転効率指標となる期間成績係数(期間における消費電力1kWあたりの冷却・加熱能力)は10・7。1年のうち98%の期間は部分負荷運転になるため、年間を通した省エネルギーに貢献できるとしている。また400冷凍トン以上のカタログモデルすべてでCOP値(消費電力1kWあたりの冷却・加熱能力)6・00以上を実現。カスタマイズモデルではCOP値6・54の効率優先機種も選べる。
冷媒にはオゾン破壊係数ゼロのR134aを採用し、環境負荷の低減にも貢献。ハイブリッドフォーリングフィルム式蒸発器の採用で、冷媒量も従来の満液式に比べ40%削減可能としている。LEED(米国グリーンビルディング協議会による建築物の環境性能に関する評価制度)認証の冷媒基準もクリア。
同社のビル中央監視システム「METASYS」と連携させることで、運転効率はさらに向上するという。
オプナス 気軽に使える錠前付きボックス ボタン式ロックで暗証番号簡単入力
オプナス(東京都千代田区)は、自社ホームページや一部のショッピングサイトで販売していた錠前付きの保管収納ボックス「あんしんボックス」の本格的な販売を4月から開始した。
同商品は一種の小形保管庫で、ロッカーやクローゼットなどのハンガーパイプに吊り下げて使用する。ボックス部分は幅250、奥行50、高さ200ミリと上着に隠れるほどのサイズだが、開錠しないとパイプからは取り外せない仕組みのため、持ち去られる心配もない。
同社ビジネス創出グループの木村一郎氏は「金庫は頻繁に開け閉めすることがありませんが、『あんしんボックス』なら身近に置いておきたい大切なものを入れておけます」と話す。大きなスペースを必要としないため、個人用ロッカーが無いオフィスなどでの貴重品の保管にも適している。
錠前には、同社が開発したボタン式暗証番号錠「ビータッチ」を採用している。「ビータッチ」はボタンを押す回数で暗証番号を入力するシステムのため開錠も容易。暗い場所などでもボタンが押しやすく、煩雑な鍵の管理も必要ない。施錠もツマミをスライドするだけ。暗証番号を失念した場合も非常用キーで開錠できる。
アイリスオーヤマ センサー付きLED電球 自動点灯・消灯でさらにエコ
アイリスオーヤマ(仙台市青葉区)は、電球自体にセンサーが付いている「人感センサー付LED電球」2アイテムを、4月15日に発売した。
「エコルクス 人感センサー付タイプ」は、人の動きを感知して点灯し、センサーの感知範囲から離れて約5分経過すると段階的に暗くなって消灯する。自動で点灯・消灯するため、玄関や廊下、倉庫など、両手がふさがっていることが多い場所に適し、消し忘れによる電力浪費も防ぐことができるという。また、明るい場所では明暗センサーが働くので点灯しない。
従来のセンサー型照明はセンサー取り付けなど施工が必要な場合が多く、その分コストもかさむ。今回発売された「エコルクス 人感センサー付タイプ」はセンサーが内蔵されているため、既存の照明器具に取り付けるだけという手軽さも特徴。
製品は昼光色タイプと蛍光色タイプの2アイテムで、店頭参考価格はいずれも3000円。
また同社では「エコルクス節電キャンペーン」を9月30日まで開催している。同キャンペーンでは、東日本大震災の発生にともない、LED電球への切り換えによる節電を全国に呼びかけるとともに、売上の一部被災地に寄付する。
スペースワークス シンプルかつ高精度な移動式火災報知器 形状記憶合金を使用 業界初の「リール式」
スペースワークス(京都府亀岡市)から、移動式ながら高い精度で火災を感知できる「リール式火災報知器」が発売された。
センサーに当たる「感知線」は、電線を2本合わせたものに、熱によって形状を復元(変化)させる形状記憶合金を1・5mおきに巻き付けただけのシンプルな構造。「感知線」が約80度に達すると、電線を覆う絶縁皮膜が軟化。一方、形状記憶合金は感知線を締め付け、やがて絶縁皮膜を破って2本の電線を通電させ、ベルを鳴らす仕組み。
設置は非常に簡単で、「感知線」を伸ばして張り渡し、電源をつなぐだけで火災報知器として機能する。室内はもちろん倉庫や駐車場、建設中の建物や仮設の事務所など使用場所を選ばず、設置には消防設備士の資格も不要。電源はコンセントと電池が使用でき、待機電力がゼロなのも経済的。
製品は感知線長30m、50m、100mの3種類だがオーダーも可能。設定温度の変更や、形状記憶合金を巻き付ける間隔を狭くし、さらに高い精度にもできるという。
トルネックス 空調のロスを抑える塗るガラスシート 高い透明度と赤外線遮断両立
トルネックス(東京都中央区)は、「トルネックスECOガラスシールド」を5月1日から発売している。
同商品は窓ガラスの内側に塗るだけで熱の流出入を防ぎ、空調のロスを抑えるコーティング剤。赤外線を90%以上遮断するため、環境によっても異なるが、夏などには窓際の室温を5度~9度下げることが可能という。冬に温かみを感じさせる可視光線付近の領域は可能なかぎり遮断しないため、冬に寒さを感じることもない。また紫外線を99%以上遮断するため、室内の家具やカーテンなどの色あせや劣化を軽減し、人の肌も守ることができる。夜間には、蛍光灯の紫外線に引き寄せられる虫も寄り付きにくくなるという。
また可視光線遮断率を7%におさえ、施工前のガラスとほとんど変わらない透明度。部屋の明るさや視界を損なうこともない。表面硬度は6Hで、フィルムのようにめくれることもない。キセノンアークの照射実験では10年間経過してもコーティング皮膜に損傷はみられず透明度もそのままで、赤外線遮断効果も持続していたという。
同社マーケティング部グループリーダーの島田秀治氏は「ガラスに貼り付けるフィルムと違い、継ぎ目も出ません。オフィスはもちろん、透明度もほとんど変わりませんので、ショーウィンドウのような窓にも適しています」と話している。
ケルヒャー ジャパン バッテリー式の小型軽量洗浄機 手軽な洗浄で業務効率向上
ケルヒャー ジャパン(宮城県黒川市)はバッテリー式の業務用床洗浄機「BR30/4CBp」を5月2日に発売した。
同製品は、業務用床洗浄機市場で最小・最軽量という「BR30/4C」をバッテリー式としたもの。バッテリーにはリチウムイオンバッテリーを使用し、充電回数2000回と長寿命を実現。
バッテリー式のため、電源の確保が難しい場所や人の出入りが多い場所でも洗浄が行える。必要な時、必要な場所で手軽に洗浄できるため、ビルメンテナンスの業務効率も向上しそうだ。
ヘッド部の幅が33・5センチとスリムなデザインで、大型の洗浄機が入れない狭い場所も洗浄できる。操作もシンプルで、洗浄液のタンクやブラシの交換もワンタッチとし、メンテナンスも簡単。
オフィスビルのほか、店舗や飲食店、コンビニエンスストアやホテルなどでの軽度な床面洗浄を想定している。
同社では、日常的にこまめに洗浄を行うことで清掃会社などによる定期的な大規模洗浄を減らし、ビルメンテナンスのコストを下げることも可能としている。