不動産トピックス
ビルオーナーのための建築・設備最新情報
2011.05.16 10:42
THK 簡単施工のパネル型免震モジュール 軽量と高精度実現した薄型
THK(東京都大田区)から、免震に必要な「支承(ささえる)」「復元(ゆれをもどす)」「減衰(ゆれをへらす)」機能を、一般的な床パネルとおなじ平面形状の500×500mmにコンパクトに収めた「免震モジュールTGS型」が発売された。
装置は高さ100mmと薄型で、あらゆる対象物の免震化を容易にした。また本体をアルミダイカスト製とすることで、鋼製に比べ大幅な軽量化と高精度化を実現している。
積載物の形状に合わせて自由に連結することが可能で、最小構成は2×2モジュール(4モジュール)の1㎡で、制限なく構成を増やすことができる。また設置場所・積載物の荷重・想定する地震動などの条件から、最適な免震性能を提案することも可能。
支承に「LMガイド(直線運動案内)」を採用することにより重荷重に対応し、かつ引抜力に耐力を有する。1モジュールあたりの最大荷重は750kgfとなっており、最大で3000kgf/㎡の重量物に対応可能。また荷重が偏った状態で動いても、捩れは微小という。
製品寸法が全てコンパクトに標準化されており、かつ製品重量が軽量であることから施工も容易。また製品高さが100mmと薄型であるため、天井高が制限される既存建物においても収まり良く設置できる。
一般的な500mmの床パネルと同じ平面寸法であるため、サーバールームやオペレーションルームなど重要設備のあるフロアの床免震が可能。
リンテック21 火災警報器の信号を電話で受信
リンテック21(東京都港区)は、「Q―Phone(LK―501)」を発売する。ワイヤレス式火災警報器より警報信号を受信して固定電話や携帯電話に通報するアダプターで、既に設置済みのワイヤレス式警報器と組み合わせて使用が可能。
警報発信時にはあらかじめ登録した電話番号に自動的にダイヤルし、警報を伝える。ビル内や外出先、離れて暮らす高齢者世帯の火災などをいちはやく知ることで、初期消火にもつながる。
通報先の電話番号は3件まで登録可能で、不在の際は30秒間ダイヤルし続けた後に次の登録番号へダイヤルする仕組み。なおも接続できない場合は3分間づつダイヤルをつづける。話し中の場合も次の登録番号へダイヤルし、接続できるまでダイヤルしつづける。1件でも接続できた場合は他の番号には通報されない。近隣で同じ警報器が使用されていても電波の混信を防ぐ仕組みのため、問題はないという。取り付けも接着のみで簡単。
また別売りの受信アダプターを取り付ければ、非常ベルの警報を検知することもできる。
現在対応している警報器は、パナソニック製の「SH6902型」「SH6420H型」「SH6620P型」、ホーチキ製の「SS―2LR―10HCT3型」の4機種。
バリアリーフ・インターナショナル 正確かつ迅速な入退管理可能 3D技術使って顔を認証
バリアリーフ・インターナショナル(千葉市美浜区)から、三次元の視覚システムを備えた顔認証装置「Broadway 3D」が発売された。従来の三次元認証装置の顔認識には、カメラの前で立ち止まる必要があったが、同製品は立ち止まる必要のない「動体認証」を実現した。
認証には、顔の立体的な形状を数万分の1ミリという精度で識別する。顔の共通点を識別する二次元の画像認証システムと異なり顔を立体的に認識するため、顔写真では認証できない。帽子やサングラスを着けたままでも認証でき、一卵性双生児も見分けるという。万が一機器やデータが盗難にあった場合も、忠実な顔の複製を作成することはできないため、理論上なりすまして突破することは不可能という。
登録人数も無制限で、1分間に最大60人の認証が可能。出勤や退勤の管理など、人数の多い場所での認証にも使える。
また既存のドアやゲート、電気鍵などの入退管理システムとの連携も可能なため、現在使用しているICタグやカードも併用できる。ATMや電子式のインフォメーションシステム、会計端末などとも併用でき、入退室管理の枠を超えた幅広い利用が可能だ。
三協立山アルミ 断熱・バリアフリー・デザイン向上
三協立山アルミ(富山県高岡市)は5月10日、スライディングドア「ラフォースSD」シリーズの断熱性能を向上させ、段差への配慮やデザインバリエーションを充実させシリーズを刷新して発売した。
「断熱枠+断熱ドア」の構造で、冷気・暖気の流出を抑える設計。また下枠の段差を小さくし、スムーズな出入りにも配慮した。
製品は3つのデザインカテゴリーに14のバリエーションを用意。デザインカテゴリーは、斬新でシャープなフォルムに小窓やスリットを配した「モダン」。洋風住宅になじむ、やさしくぬくもりのあるデザインの「ナチュラル」。凛とした雰囲気を醸し出し、飽きのこない伝統和風から和モダンまでを表現した「和」。それぞれに多様なラインアップをそろえている。
構造は「片引き戸タイプ」「袖FIX引き戸タイプ」「半袖FIX片引き戸タイプ」の3タイプで、ドアの枠と「袖+FIXユニット」で、室内側スペースの有効活用や採光も可能にしている。
「片引き戸タイプ」はドアが外側に動き、室内側のスペースを有効に使える。「袖FIX引き戸タイプ」は、ユニットを組み合わせることで袖部分からの採光が可能になっている。「半袖FIX片引き戸タイプ」は、袖部分の半分を下駄箱などの収納スペースとして使用できる設計になっている。
DIAONE 多彩な店舗空間に対応する新デザインをラインアップ ビルの個性を発揮できるデザイン性の高いタイル
LIXIL(東京都千代田区)グループのDINAONE(愛知県常滑市)は5月12日、今年の新製品タイル、全19種47色を発売すると発表した。
製品はカテゴリー別に4つのゾーンに分けられている。
「UNIQUEゾーン」はアイキャッチになるような、壁面用を中心にしたデザイン性の高い製品群。素朴で温かみのあるレンガ「フランドール」など多様な店舗空間に対応できる9シリーズ16色をラインアップ。
「STATUS」ゾーンは最新トレンドやハイグレードな製品群。外部で使用できるタイルを新たに投入した。輪切りの木目調のデザインが斬新な「W―AGE(ダブル‐エイジ)」など上質な空間を演出する6シリーズ19色をラインアップ。
「D―BASIC」は、スマートなスタンダードコレクション。洗練された深い黒が特徴の「ティーブラック」など3シリーズ11色をラインアップ。クセのない落ち着いたデザインが中心で、どんな場所でもマッチするという。
「DINA―EARTHON」は石材のコレクション。複数のモザイク形状で構成されるデザインが存在感のある壁面をつくる「ジェスタモザイク」をラインアップする。