不動産トピックス
ビルオーナーのための建築・設備最新情報
2011.05.23 17:36
アマノ 太陽エネルギーを活用して駐車場の電力使用量2割減
アマノ(横浜市港北区)は、駐車場で太陽光発電設備を利用した「ソーラーパネル付き保護屋根」を発売する。現在、オフィスや工場、商業施設など、様々な施設において節電対策が施されている中、駐車場管理システムの専門メーカーである同社でも、駐車場内における節電対策と環境負荷低減に積極的に取り組んでいる。
今回発売する「ソーラーパネル付き保護屋根」の発電量の実証実験を、同社グループ企業が管理運営するゲート式駐車場(入口1カ所、出口1カ所)において実施。2カ所の太陽光発電設備とLED照明を設置した電力量シミュレーションの結果、8月の想定使用電力量は約376kwhで、太陽光発電による発電力量は約76kwhとなった。この差の約300kwhを買電することで、約20%の節電効果が得られる見込みだという。
今後は時間貸し駐車場や官公庁、商業施設付帯の駐車場に対して積極的にエコ化を推進していくという。
TOSMO 水銀灯に代わる次世代照明
TOSMO(静岡県磐田市)は、屋外看板の照明などに使用される通常の水銀灯と比較して、消費電力が低く耐久性が高い照明設備「エネブライト」を販売している。
同製品は発光管内に電極がない「無電極ランプ」という構造で、熱で磨耗するフィラメントがないため、球切れの心配がほとんどない。約6万時間経過しても70%の照度を維持。磁界によってエネルギーを交換し、効率よく発光させ、無駄な電力を使わず熱くなりにくい。消費電力は水銀灯400Wに対してエネブライトは60W。約80%もの電気使用量を削減できる。
設置するには器具一式が必要となり、初期導入コストがかかるが、水銀灯に比べて、約10倍の寿命があり、交換頻度が減るため、保守管理費用の削減と安全性を高められる。さらに、瞬時点灯、瞬時消灯が備わっているため、必要な時だけ点灯し、短時間でも消灯することができ、節電が可能。センサーを利用すれば自動点灯化も可能となり、更なる効率化と節電を図れる。
日立国際電気 高速旋回・屋外対応のラインアップ充実を図る
日立国際電気(東京都千代田区)は、一体型カメラシリーズの屋内用PTZカメラ「HCー3000」、屋外電動ドーム型カメラ「HCー3100」の2機種および、ネットワークカメラシリーズISnex(R)の屋外電動ドーム型カメラ「HCーIP3100」の1機種、計3機種を5月より発売した。
「HCー3000」シリーズとして、屋内/屋外の設置環境、アナログ/ネットワークのインターフェースを特長としており、今回発売する「HCー3000」シリーズをはじめ、旋回機能をコア技術とした高速旋回・屋外対応のラインアップ充実を図っている。
同社では、「HCー3000」シリーズのラインアップ強化により、それぞれ設置場所やユーザーのインフラ環境に合わせ、鉄道などの重要施設から店舗やビルなどまで、幅広い分野で安全・安心な社会の実現を目指している。
岩崎電気 災害や停電時の安全・安心に貢献
岩崎電気(東京都中央区)は、同社が発売していた従来製品「LED太陽灯」の価格帯を約半分まで引き下げた「LED太陽灯」3タイプを5月16日から発売した。
同製品は、昼間の太陽光を利用して発電した電力をバッテリーに蓄え、夜間照明に利用するシステムを採用。電気代が不要となり、電力供給に左右されることなく照明機能を維持することができるので、万が一の災害時や停電時に際して安全・安心を担う照明として、広域避難所などにも採用されている。また、自然エネルギーを利用し、商業電源を必要としないため、設置時の電源線の引き込み工事や地中埋没工事が不要。CO2排出もないので、環境に配慮した構造となっている。
同社によると、自然エネルギー利用の街路灯として、公園・街路だけでなく様々な場で利用できるように、太陽電池マウント部やバッテリーボックスにステンレス鋼板を採用するなど、対候性を大幅に向上。また、LED照明器具の設計寿命は6万時間、内臓蓄電池の期待寿命は7~10年で、光源と蓄電池の交換頻度を減らせ、メンテナンスなどのランニングコスト軽減を図るなど、性能向上と低価格化も実現している。