不動産トピックス
今週の一冊
2011.05.30 16:44
「働く場所」の新しいかたちを提案
はたらく場所が人をつなぐ-Copresence Work-
著者:岡村製作所 オフィス研究所 池田晃一
出版:日経BP社
発行:平成23年5月16日
価格:1600円(税別)
現在のオフィスは、ワークダイバーシティの拡大やグローバル化の中で、同じチームのメンバーが同じ時間・場所で働くといった状況ではなくなっているので、自分達の居場所といったつながりをもつ機会が減ってきている。
岡村製作所オフィス研究所は、平成17年の「オフィス進化論」、平成19年の「オフィスと人の良い関係」を出版し、オフィス環境のあり方に対して紹介してきた。その流れを本書は継承し、新たな時代の働き方を「Copresence Work」と定義し、チームや場所をキーワードに状況を共有して、いつ・どこにいてもチームとしてのつながりを失うことなく、自らの場所を選び、工夫して仕事ができる働く場所の新しいかたちを提案している。
本書では近代以降の働き方とオフィス環境の関係を振り返り、オフィスに居場所がつくられるための過程を研究開発の現場で得られてきた知見を踏まえて解説しているため、参考となる一冊である。