不動産トピックス
ビルオーナーのための建築・設備最新情報
2011.06.06 15:40
エービーシーセラミックス 接着剤・モルタル不要の「置くだけ」床タイル 簡単施工で下地も選ばず
エービーシーセラミックス(東京都千代田区)は5月13日、接着剤や貼付けモルタルなどを使用せずに施工できる内装床用セラミックタイル「クリップタイル」を発売した。
イタリアで研究された「置き敷きシステム」を採用した同製品は、セラミックタイルとベースプレートが一体化。置くだけで簡単に取り付けができるため、専門的な技術がなくても施工できるという。
構造は、底面にジョイントゴムを貼り付けたセラミックタイルとポリスチレン系樹脂製のベースプレートのサンドイッチ状。ベースプレート同士が組み合う構造になっており、差し込むだけで確実に嵌合できる。接着剤などを使用しないため乾燥時間も不要で、施工後のクリーニングの必要もなく、施工後はすぐに通行が可能。
従来のタイル工法に比べ作業時間が大幅に短縮され、コストの削減にもつながる。取り外しも簡単で跡も残りづらく、入れ替わりの早い店舗や展示会のブースなどでの使用にも適している。
またモルタルや既設のタイルの上、石材、リノリウム、フローリングなどあらゆる下地面に施工でき、新築だけでなく、リノベーションやリフォームにも適している。これまでタイル施工が困難といわれてきたOAフロアの二重床にも施工可能で、使用できるシーンの幅は広い。
ラインアップは全14アイテムで、サイズは445mm角と500mm角の2種類が用意されている。
パナソニック電工 高天井空間に適したLEDダウンライト コントローラー併用でさらにエコ
パナソニック電工(大阪府門真市)は、天井の高い空間に適した「高出力型LEDダウンライト」を6月1日より順次発売する。
光源寿命は約4万時間で、蛍光灯に比べ平均40~55%の省エネを可能にした。特に昼白色広角タイプでは業界最高水準の高効率を実現したという。節電や省エネニーズの高いオフィスビルやショッピングモールなどにも適している。
製品は明るさの異なる3タイプを用意。それぞれ「昼白色」「白色」「温白色」「電球色」の4つの光色に、直下照明に適した「広角タイプ」と部屋全体を照らす「拡散タイプ」をラインアップ。多様な空間にマッチする。また反射輝度を抑えた反射板を採用し、不快な眩しさを低減している。
全品とも調光が可能で、センサー搭載の照明制御コントローラー「セパレートセルコン」(別売り)と組み合わせることにより、より省エネ性を高めることができるという。
同センサーは、人の動きを感知して自動的に点灯・消灯する「ひとセンサON/OFFタイプ」、明るさを検知して自動的に調光する「明るさセンサ連続調光タイプ」、二つのセンサーを組み合わせた「明るさ・ひと(熱線)センサ連続調光タイプ」の3タイプ。
様々なシーンに合わせた光の演出と省エネを両立させた。
防災備蓄センター 断水時にトイレ使用できるキット 衛生面と使い勝手に配慮
防災備蓄センター(東京都中央区)は5月23日、災害時などに断水したトイレを清潔に使用できる「エマージェンシートイレキット」を発売すると発表した。
先の東日本大震災発生時、断水が発生した地域では物資が届くまでトイレが使用できない状態が続いたために製品化されたもので、救援物資などが手元に届くまでの数日間、トイレの使用を可能にするアイテムをセットにした。
同社では3日間、2人で使用することを想定し、ティッシュ方式のトイレ袋・し尿をゼリー状に固める凝固剤ボトル・トイレットペーパー・ダイナモライト・手指消毒用除菌ジェル・生理用品・ゴミ箱をセットにした。
使用方法も簡便で、まず電池不要のダイナモライトで明かりを確保。トイレ袋を便座に被せて用を足した後、凝固剤をふりかけてし尿を固める。固まったらトイレ袋ごとゴミ箱に廃棄し、除菌ジェルで手を消毒して完了。衛生面と使い勝手を両立させている。
同社ではまた、同製品の売り上げから1セットあたり50円を東日本大震災の被災地復興のために寄付するという。
東芝キヤリア リモコンで空調を省エネ化
東芝キヤリア(東京都港区)は、エアコンの最大消費電力を抑制できる節電タイプのリモコンを2機種発売する。店舗・オフィス用エアコン向けの「一発節電リモコン」を6月1日から、ビル用マルチ空調システム向けの「一発節電集中コントローラー」を7月1日から発売する。それぞれ同社製の店舗・オフィス用エアコンやビルマルチ用空調システムに対応している。
「一発節電リモコン」は、リモコンに取り付けられた「節電ボタン」を押すことで、あらかじめエアコンに設定された消費電力の上限値を抑制するもの。上限値は通常運転時の約75%もしくは50%で、75%に設定した場合、上限値を超えた25%ぶんの電力をカットすることで節電効果が期待できるという。また、51%~99%までの任意の上限値を設定することも可能で、より細やかな省エネ対策につなげることができる。
「一発節電集中コントローラー」は「一発節電リモコン」と同様の節電機能をもち、最大128台の室内ユニットの制御が可能。節電を必要としない部屋のユニットなどを個別に設定することもでき、ビル内空調の使用状況に応じた節電を可能としている。
相光技研 非常時に活用できる蓄電システム
相光技研(神奈川県相模原市)は店舗やオフィス内で使用する蓄電式AC100V電源「SPSー05」を5月から展開している。
同製品の使用方法は充電用コードを家庭用コンセントに接続することで充電を開始。約11.5時間で満充電となる。さらに、使用する電化製品のコンセントをAC100V出力コネクターに接続し、本体の電源スイッチと電化製品のスイッチを入れるだけ。1500Wで約3時間使用できるため、計画停電時において代替電力として期待されている。
同製品は、充電中に水素ガスが発生する鉛蓄電池を採用しているものの、水素ガスをバッテリー内部で処理する特殊構造を持つAMGバッテリーを採用している。そのため、屋内に設置しても健康面に心配はない。
また、代替電源として活用するだけでなく、急な停電に見舞われた際、パソコン内の貴重なデータが破損することもあるため、事前に「SPSー05」とパソコンを接続しておけば、同製品が代替電力の役割を果たし、データの破損は未然に防ぐこともでき、150Wクラスの一般のパソコンの場合、10台接続していても3時間は電源が保てる。
リンナイ エコジョーズ技術応用の業務用給湯器 高い熱効率と耐久性実現 連結も可能
リンナイ(名古屋市中川区)は5月26日、32号(水温+25℃のお湯を1分間に32リットル給湯できる能力)の業務用給湯器「RUXCE3200W」を発売した。同社の「エコジョーズ」の省エネ技術を生かし、95%という高い熱効率と60ppmという低いNox排出量を両立させた。飲食店や理・美容院などの小・中規模の店舗に適しているという。
同製品は単独設置のほか、ケーブル1本で簡単に2台が連結できる。片方が故障した場合は故障した機器のみ運転を停止し、もう1台は運転継続が可能なため、店舗などでは業務への影響を抑えることができる。別売りの「システムユニット」を使用すれば最大6台(合計192号)まで連結が可能で、比較的規模の大きな施設にも対応できる。連結した機器は自動的にローテーション運転を行うため運転負荷がかたよらず、機器寿命の平均化にもつながるという。
また熱交換器内面で発生する酸性のドレン水から機器を守るため、熱交換器内と伝熱パイプに耐酸コーティング耐久を施したほか、給水の内部配管内面にはスズのめっきを施した「STC銅管」を採用。耐久性の向上に寄与している。