不動産トピックス
ビルオーナーのための建築・設備最新情報
2011.06.20 15:38
ハマキャスト 耐用年数40年の外壁用人造石
ハマキャスト(大阪市福島区)は耐用年数40年の外壁材「ハマキャスト外装材」を販売している。
天然石やセラミックなどをベースとした主材と親水性の表面コーティングを組み合わせ、メンテナンスフリーでの長期にわたる低汚染性を実現。色合いは半永久的に持続する。また微弾性を有し、曲げやヘアークラック程度のひび割れに追従。強風による振動にも耐える。
付着性にも優れ、コンクリート地の他タイル、金属パネルなどの上から施工可能。既存の外装材の上から施工できることで、産業廃棄物の低減にも繋がる。施工後の剥落も全くないという。
ラインアップは全18シリーズを用意。多彩な色合いとテクスチャーで、様々なビルのデザインに対応。いずれも石材調でビルに高級感を演出する。オリジナルカラーの製作も可能という。
同社の濱中清海氏は「長期にわたり劣化しないため、外観を美しく保てる。ビルの維持管理費低減を実現できる製品」と話す。
ノザワ/習志野化工 太陽電池と外壁が一体化
ノザワ(神戸市中央区)は、押出成形セメント板「アスロック」に、富士電機(東京都品川区)製のフィルム型アモルファス太陽電池「FWAVE」を組み込んだ、太陽電池一体型外壁システム「アスロックソーラーウォール」を、習志野化工(千葉県八千代市)と共同で開発、全国発売した。昨年10月からの施工検証と平行しながら商品のモニタリングなどPR活動を展開していた。
外装として広く採用実績のある「アスロック」と薄型軽量で落下などのリスクが少ない「FWAVE」を組み合わせ、外装に太陽電池を取り入れることが容易になる。さらに一般の外装パネルと組み合わせて壁面に使用することによって、太陽光発電と外装デザインの融合を可能にする。
金属パネルに接着加工されたものが主流の既存の外壁一体型太陽電池では、別途ALCなどの主要構造としての外壁パネルが必要だったが、同商品では不要となる。また、太陽電池モジュールの取り替えや配線の保守に関しては、すべて外部から施工ができる配線ボックスを採用している。
東芝ライテック 緑色のLEDでバッテリー状態を知らせる
東芝ライテック(神奈川県横須賀市)はLED照明「E-CORE」シリーズで、「バッテリー補助LED付きLEDシーリングライト」を7月15日から発売することを発表した。
従来のLEDシーリングライトの調色・調光機能に加えて、停電や壁スイッチのオフ、ブレーカーの電源遮断を検知して内蔵バッテリーで補助LEDが自動で点灯する機能を追加した。6月14日現在の同社調べによると、住宅用シーリングライトにおいてバッテリー補助LEDを備えた製品は業界初となる。
バッテリーは通常の器具を使用している際に充電される。補助LEDの明るさは、点灯初期の場合2メートル直下の照度で約5ルクスとなる。
また、緑色のLEDが点灯や点滅することにより、充電中や交換時期などバッテリーの状態を知らせる機能や、通常の手元用リモコンに加えて、壁スイッチオンの際に照明を消灯できる常設用のワンボタンリモコンを付属している。
天井に引掛シーリングが装置されていれば、取り付けには電気工事が不要であり、LEDシーリングライトへのスムーズな交換ができる。
ファインフーズ/ヴィクーニャ バイク用建物向けに応用
ファインフーズ(大阪市中央区)とヴィクーニャ(静岡県御前崎市)は、電動バイク搭載用のリチウムイオン蓄電池を住宅や小規模オフィス用に開発した「テラスタメル」を、6月10日より全国での販売を開始した。本体外寸185×232×186センチ、本体重量は14キロ、バッテリーの容量は充電時間6~8時間で25アンペア時×48ボルト、希望小売価格は税込みで19万8000円となる。
従来一般的とされているリチウムイオン2次電池と比較すると約5分の1という低価格や、1200ワット時の大容量でありながら14キロと軽量化、600ワットインバーターと組み合わせることによる高出力などの性能を実現した。
また、課題であった発火の危険性については実施実験を重ね、トラブルが起きないことを確認している。
同商品はフルに充電した状態ではテレビ・パソコン・照明を3時間ほど稼動できる。別売りの電動バイクのバッテリーとしても使用可能である。問い合わせはファインフーズまで。