不動産トピックス
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2011.09.05 13:58
日立製作所 エレベーター天井照明にLED 特性生かした制御でさらに節電
日立製作所(東京都千代田区)は、同社の標準型エレベーター「アーバンエース」のオプションとして提供しているLED天井照明のラインアップを拡充し、8月29日から販売している。
今回の拡充ではデザインラインアップを従来の1種類から4種類に増やし、かごのデザインや用途に応じた選択の幅を広げている。さらにLEDの特性を生かした点灯・消灯の制御を行うことで、従来の蛍光灯と比較して年間消費電力量を最大約4分の1に低減できるという。
点灯・消灯の繰り返しによる光源寿命への影響が小さいのはLEDの特性のひとつ。同製品はこの特性を生かし、エレベーターが待機状態になってから照明を消灯するまでの時間を従来の3分から1分に短縮した。点灯・消灯の回数は増えるが点灯時間は従来比で最大約2分の1に削減され、消費電力の低減につながるという。
従来の年間点灯時間を3000時間とした場合、年間消費電力量は約207kWhから約51kWh、CO2排出量は約90kgから約22kgと、それぞれ約4分の1に低減。さらにLEDの寿命は蛍光灯よりも長いため、廃棄物の低減にも貢献するとしている。
LEDが本来もっている省エネ性のみならず、LEDの特性を生かした点灯・消灯の制御を行うことでさらなる省エネにつなげた製品だ。
東芝ライテック 白熱球と同等の光色・明るさ実現 店舗照明や看板などに適したLED
東芝ライテック(神奈川県横須賀市)は9月20日、同社が展開する「E-CORE」(イー・コア)LED電球シリーズから、2種類のLED電球を発売する。
「ビームランプ形(電球色)150W形相当 18・8W」は同社既発売製品よりも明るいLED電球。同じく「ボール電球形(電球色)60W形相当 10・0W」は、業界最高の明るさと効率を実現した製品だ。
これまで同社が発売していたビームランプ形LED電球では、150W形相当の明るさをもつ製品は昼白色のみで、電球色タイプは最も明るいものでも100W形相当まで。「150W形相当」は、店舗照明や看板照明などで白熱電球ビームランプと同等の光色・明るさが求められていることから開発された。前面カバーとボディの勘合部分にOリングを採用し高い防水性能を実現。白熱電球ビームランプとほぼ同サイズ・同形状なので、器具はそのままで置き換えて使用できる。同社の白熱電球「ビームランプ150W形」と比べて消費電力を約82%削減し、寿命は約6倍。定格寿命である4万時間を経過した時点で、電気代は約7万5000円も削減できるという。
「ボール電球形(電球色)60W形相当 10・0W」は、全光束730ルーメン、エネルギー消費効率は73・0lm/Wといずれも業界最高を実現。ランプサイズ・形状ともに同社の「ホワイトボール」と同等のボール形状で、こちらも器具デザインとのマッチングや雰囲気を損なうことなく置き換えができる。
三菱電機 低消費電力・低騒音さらに進化 狭小スペースに適したハンドドライヤー
三菱電機(東京都千代田区)は、使いやすさと低消費電力・低騒音を進化させたハンドドライヤー「ジェットタオルミニ」の新商品を10月21日から発売する。トイレ・洗面台の狭い飲食店や中小規模オフィス、幼稚園、保育園などに適しているという。
風路の改良と吸い込み口の位置変更により、本体受け皿部を15mm縮小させつつ手挿入部の奥行きを約30mm拡大。手の小さな子どもだけでなく、大人まで使いやすくなったという。また従来品比で消費電力を約15%削減し、低消費電力は業界ナンバーワンの650Wを達成。同じく運転音を4デシベル低減し、業界トップクラスの低騒音58デシベルを実現した。
清掃のしやすさも特徴のひとつで、手挿入部のつなぎ目の削減と、ノズルと手挿入部の底面をフラット化することにより凹凸を減少。衛生面の向上につなげている。
デザインは、多様な空間にマッチする直線を意識したスクエアなもの。強から弱まで5段階の風量切り替えが設定でき、運転状態もLEDで分かりやすく表示。さらにオプションのタイマーリモコンを使えば、時間に合わせた運転モードに自動で切り替え可能。好みの時間帯に合わせて運転音や消費電力をコントロールでき、夜間の静音性が求められる病院等でも導入しやすい。
同社によるとハンドドライヤー市場はランニングコスト低減とゴミ削減意識の高まりとともに需要が拡大。使いやすさの向上と、省エネ・節電意識の高まりによる省電力化が求められているという。今回発売した製品は、従来品の基本性能はそのままに使いやすさと清掃性を向上。さらに省エネ・低騒音化を実現したという。
クマヒラ シンプル・コンパクトなセキュリティゲート
クマヒラ(東京都中央区)は8月17日から、セキュリティゲート「ライトゲートLIG」を発売している。
これまで閉鎖性の高いエリアにおける利用が多かったセキュリティゲートだが、近年は公共的な空間でも採用されるようになっている。同社では、ゲートの使用が「厳正な1人通行制御」から広がるにしたがい「不特定多数の通行を可能にする安全性」や「建築空間に調和するデザイン性」そして「設置スペースを選ばない柔軟性」などがセキュリティゲートに求められているとし、その条件を満たした製品として「ライトゲートLIG」を発売した。
同製品は「場所を取らないコンパクトデザイン」「空間に調和するシンプルデザイン」「安全設計のユニバーサルデザイン」がコンセプト。十分な設置スペースを確保することが難しいビルのエントランスや、不特定多数が通行する水族館や映画館の入館ロビーなど、従来のセキュリティゲートでは設置困難だった環境にも設置できるようになったという。
本体標準サイズは幅900mm×奥行1100mmで狭小スペースにも設置可能。ステンレンスの筐体はスタイリッシュな印象を与え、オプションでアクリル製フラップのエッジが輝くフラップLEDも用意。ウレタン製フラップとセンサーを取り付ければ子どもの通行も可能で、色弱者への配慮から通行案内表示とオプションのフラップLEDには視認性の高いLED照明を採用している。
エイブル 貼るだけで「三重ガラス」に 空調コスト抑制する窓パネル
エイブル(東京都練馬区)の「節電エコパネル」は、窓に取り付けるだけでガラスを「三重ガラス化」できる製品。窓からの放射熱を防いで空調の効率を高め、夏季の冷房や冬季の暖房コストを抑制する。
製品は透明なポリカーボネート製。ポリカーボネート自体の熱伝導率が低く、また約4mmの厚さをもつ中空構造のためさらに熱が伝わりにくくなっている。取り付け後は窓との間に僅かな隙間が生じるため、ガラスと2つの空気層という「三重ガラス化」が可能。夏季には室外からの熱気が進入せず、冬季には室内の暖気が逃げにくくなるため季節を問わず使用できる。
冬季には結露を防止する効果もあり、貼るだけで複層ガラスと同等の断熱効果が得られるという。紫外線もカットし、目隠しにもなる。また中空構造は音も伝わりづらくなるため、防音にも効果的という。ポリカーボネートの強度はガラスの200倍で、災害時などに割れた窓ガラスが室内に飛び散るのを防ぐ効果も期待できる。
取り付けは、マジックテープでガラスの内側に貼り付けるだけで完了。特殊な技術が不要のため、誰でも簡単に貼り付け可能という。カッターで切断できるため、窓の大きさや形に合わせて貼ることができる。オフィスのほか、工場や住宅などにも適している。
木村技研 LEED対応の節水型便器
木村技研(東京都世田谷区)は、世界初の床面脱臭機能付き大便器「LEED対応型大便器システム」を自社開発し、8月からレンタルを行っている。これまで節水型トイレ自動洗浄装置の製造・販売・施工を手掛けてきた同社は、これにより便器の開発・製造に本格参入し、「トイレ・システム総合サービス事業者」を目指すとしている。
節水サービスにおける国内シェアは6割に達するという同社が保有する特許や実用新案は180を超えるといい、主力の節水型トイレ自動洗浄装置「アクアエース」は12万台という導入実績を誇る。
「LEED対応型大便器システム」は、米国の環境性能基準である「LEED」に対応した節水型大便器に「アクアエース」の技術を移植し、洗浄水量や利用人数、洗浄回数をデータ化。使用状況の「見える化」により、大用で4・5リットル、小用なら3・5リットルで洗浄が可能という。大用・小用の流し分けを含め、洗浄の最適化により洗浄水の無駄をなくし、大幅な節水効果を実現した。さらにユニバーサル型排水ジョイントの採用により排水管内の流れをスムーズにすることで、管内の詰まりを防止している。
またトイレ臭気の解決策の1つとして、同社が独自に開発した床面の臭いを換気脱臭する技術も導入。臭いのない空間の実現につなげている。
同社は、東日本大震災以降、環境や資源に対する国民の意識は大きく変化しているとした上で、ユーザーの意識・価値観の変化に呼応しながら、節電等の環境対策も強化していくという。