不動産トピックス
ビルオーナーのための建築・設備最新情報
2011.09.19 10:18
ダイキン工業 集塵効率の向上と集塵性能の維持を両立
ダイキン工業(大阪市北区)は、「新電気集塵部」と「新高性能フィルター」を搭載し、集塵効率も向上しながら、高い集塵効率を持続できる加湿空気清浄機「うるおい光クリエール(MCK70M)」を平成23年9月23日から販売を開始する。
近年、人々の空気質への関心が高まっており、空気清浄ニーズが高くなっている。同社は、空気清浄機の基本性能である集塵能力にこだわり、「うるおい光クリエール」を開発。新開発の「新電気集塵部と「新高性能フィルター」を採用することで、集塵効率を向上させ、かつ高い性能を持続させることが可能となった。優れた集塵技術と臭いやカビ、アレル物質などを強力に分解・除去、ウイルスを抑制する独自の「光速ストリーマ」技術を組み合わせ、ユーザーの多様化するニーズに応える。併せて、コンパクトモデルの加湿空気清浄機「うるおい光クリエール(MCK55M、MCK40M)」と空気清浄機「光クリエール(MC75M)」を同日に発売し、多様な用途に対応する。
前述したように同製品の最大の特徴は、業界唯一の電気集塵方式である点。集塵能力はそのままに従来機比約45%にコンパクト化した「新電気集塵部」と、従来の約8倍の表面積を持つ「新高性能フィルター」を組み合わせることで、高い集塵効率と性能の持続性を両立させている。フィルターだけで集塵する方式は、集塵効率が使用開始から10年後で、初期の約50%まで落ちるのに対して、「新電気集塵部」と「新高性能フィルター」の組み合わせにより、初期の約70%(フィルター方式の約1・4倍)の高い集塵効率を持続することが可能。
パナソニック電工 停電時に自動切替するリチウムイオン蓄電システム
パナソニック電工(大阪府門真市)は、高性能のリチウムイオン電池を搭載し、停電事には確実な電力供給が可能で、平常時は電力需要ピーク時の系統電力量を抑制する、業務用リチウムイオン蓄電システムを8月31日から受注開始している。
同製品は学校、公共施設(庁舎や避難所など)、オフィス、店舗などに非常時用電源として活用でき、停電や災害時に電力会社からの電力供給が止まれば、蓄電システムから接続機器(照明や通信機器など)へ自動的に電力を供給する。平常時はタイマー設定により、系統電源からの供給を自動で止め、蓄電システムを電源として作動させ、電力需要ピーク時の系統電力量を抑制する。
電源にはリチウムイオン電池を活用した高性能の蓄電ユニットを搭載。これは、ノートパソコンなどで長年の実績があり、汎用性の高い18650サイズ(直径18mm×高さ65mm)の円筒形リチウムイオン電池を多数組み合わせて、高電圧・高容量を実現している。また、リチウムイオン電池を組み合わせた電源は、平成22年に量産化し、同社の「リチウムイオンソーラー街路灯」をはじめ、パナソニックグループの加西グリーンエナジーパーク(兵庫県加西事業所)の蓄電システムとしても活用されている。
停電時の使用可能電力と時間の目安として、蓄電容量が3・2kWhタイプが合計500Wの機器で約4・5時間。1・6kWhが同様の機器で約2時間となっている。
アイリスオーヤマ LED照明新商品を1021アイテム追加
アイリスオーヤマ(仙台市青葉区)は、平成23年中にLED照明の新商品を1021アイテム追加し、前回(平成23年3月)発行のカタログに比べ約6倍にあたる1218アイテムの品揃えとすることを発表した。従来品比で消費電力を20%削減した直感形LEDランプ2種類や、新築オフィスビルへの施工を想定した器具付きベース照明などの発売により、省エネルギー社会の実現に向けたLED照明の需要拡大に対応するものとしている。
今回新商品として発表された高効率直管形LEDランプ「ECOLUX HE」及び「ECOLUX センサー」は、発光効率の高い高効率LEDチップを採用したことで、ランプの発光効率100ルーメン/Wを実現。同社従来品のLED直管形ランプと比べて20%以上の省電力を実現し、あらゆる蛍光灯からの切り替えにおいて約3から5年での初期投資回収が可能となる。また、「見え方」にもこだわり、本物に近い色味の高演色(Ra80以上)を実現し、物の見え方がより自然に見えることを特徴としている。
ベース照明やスポットライトを含む照明器具一体型のLED照明については、233アイテムを中国大連の自社工場で生産。従来照明からの切り替え需要だけでなく、新築物件への導入強化を図るとしている。ベース照明は、コンパクトでスマートなストレートタイプ、方向性に縛られず自在な配置ができるスクエアタイプを用意しており、様々な環境に設置することを可能としている。
三協立山アルミ 室外機等の騒音から近隣住宅を守る外装ルーバー
三協立山アルミ(富山県高岡市)は、防音機能を持つ外装ルーバー「トーンスクリーン」に、ルーバーを上向きに配することで、階下からのブラインド効果と意匠性を高めた「上向きタイプ」をラインアップした。
工場や商業施設の空調設備等からの音が近接する集合住宅への騒音となることがあるが、外装防音ルーバー「トーンスクリーン」は、こうした騒音発生源を囲うことで、騒音の周囲環境への影響を軽減する吸音機能を付加したビル用外装仕上げ材である。集合住宅等に近接する工場・商業施設からの機械騒音(冷却塔、屋外機)、教育施設(学校プールでの子供の声など)等の近隣住居への騒音対策に最適な外装仕上げ材となっている。
今回ラインアップとして加わった「上向きタイプ」の特徴は、ルーバーを上向きに配することで、階下から見える空隙がなくなりブラインド効果が高まり、通風を確保しながら、スクリーンで囲んだ内部は外部から見えない点である。また、防音と外観意匠に配慮する外装材として、建物の屋上や上層階に冷却塔や屋外機などを設置するケース等に適しているのも「上向きタイプ」の特徴である。施工については、下地材にルーバーをボトル固定する取り付け方法を採用していることから、通常の外装材ルーバーに比べて複雑な行程が少なく、簡単に取り付けを行うことができる。参考価格は、㎡あたり12万5000円(下地鉄骨、パネル加工品を含まない)。
トーソー 前後2枚の生地をスライドして調光
総合インテリアメーカーのトーソー(東京都中央区)は、平成19年より発売を開始した調光ロールスクリーン「ビジック」に新たなデザインとスクリーンを追加し、10月3日から全国販売を開始する。
「ビジック」は、厚地と薄地が交互に織られた前後2枚の生地をスライドさせて柄の重なり具合を調整することで、光の量を自由にコントロールすることができる。従来は横ボーダーの外観であったが、このたびバーチカルブラインド(縦型ブラインド)のような縦ボーダーのタイプや厚地に複数のカラーをミックスさせて織った生地など、デザイン性を追求した製品を新たに追加し、多様化するユーザーニーズに幅広く応えられるラインアップとなっている。
岩崎電気 消費電力を約85%削減したLED電球
岩崎電気(東京都中央区)は、「LEDioc(レディオック)LEDランプ」に、従来ビーム電球の大幅な省エネを実現する代替ランプとして手軽に幅広くしようできる「LEDioc LEDアイランプビーム電球18W」を新開発。9月5日から販売を開始している。同製品は従来のビーム電球150W形の30度配光と明るさをわずか18Wで再現しながらクラス最高のビーム光束と最大光度を実現し、消費電力を120Wから18Wへと約85%の削減を可能にした。また、従来品のビーム電球に見られる、ガラスのミラーやレンズ構成から生じていた光ムラを自然に広がる配光へと改善したLED電球である。さらに、400gというクラス最軽量の質量、赤外線・紫外線領域の波長をほとんど含まない光、「電球色」「白昼色」の2つの光色から雰囲気や好みに合わせてランプ選定が可能などの特徴を持つ同製品は、より使いやすく多様な場面で使用できるLED電球となっている。
同社では、昨年末に発売した「LEDアイランプ」、先月発売した「LEDアイランプ ハロゲン電球形5W」が好評である中、今回の「LEDアイランプビーム電球 18W」をラインアップに加えることで、より幅広い市場のニーズに応えていくとしている。