不動産トピックス
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2012.02.20 16:50
江沼チエン製作所 地震の縦ゆれ・横ゆれを低減する小型免震装置を展開
モーターサイクルや工業用を展開するローラーチェーンの総合メーカーである、江沼チエン製作所(石川県加賀市)は地震発生時に転倒を防ぐ手段として有効な「EK小型免震装置ゆれナイト」を福井大学と共同で開発。去年の12月から販売を開始した。
同製品は独自構造により、縦ゆれを約2分の1、横ゆれを約5分の1を低減。横ゆれ、縦ゆれの代表的な地震(兵庫県南部地震、岩手・宮城内陸地震)を想定したデモ実験では、同製品上にワインを注いだグラスを置いてもグラスからワインがこぼれることがなかったほか、長周期波形にも威力を発揮することが確認できたという。
「地震の震動が続いても安定した姿勢を保ち、優れた免震効果を有しています。人命に関わる医療機器や精度が要求される精密機器・光学機器、重要なデータを保管してあるサーバー、美術品・文化財などに、当製品の使用を勧めております」(営業部 営業課 課長 山下 浩三氏)
なお、平成23年度石川ブランド優秀新製品認定制度において、同製品は機械産業部門の金賞を受賞。床に置くだけで設置が可能なうえ、特別な固定工事が不要だということもあり、導入コストを最小限に抑えながら災害発生時のリスクに備えることができるという。サイズは縦600mm×横600mm×高さ220mm、最大変位量が±180mm、変位範囲を極力抑えた設計のため省スペースを実現。許容積載重量は20kgから100kgまで。納入後、1年間は製品保証期間となっている。
また、オプションとしてカバーをラインアップ。カバーを含めても製品重量は約70kgと持ち運びができる範囲のため、レイアウトの変更時においても容易に移動することが可能なようである。
岡村製作所 先進機能を搭載し快適な座り心地を実現
岡村製作所(横浜市西区)は、エルゴノミックメッシュチェア「Baron(バロン)」のグラデーションサポートメッシュタイプを平成24年2月から発売した。
「Baron」はエルゴノミクスにもとづいた先進機能を搭載。リクライニング角度調整や強度調整、座面上下調整はもちろん、座の奥行き調整、ランバーサポートオプション、アジャストアームなど、使い勝手や体格に合わせて快適な座り心地を実現している。
また、シンプルでシャープなデザインのほか、豊富なカラーや製品バリエーションを備え、幅広いビジネスニーズに対応が可能だという。
なお、「Baron」では今回新しく、背のメッシュ部分の織りに濃淡をつけ、適度な弾力性と通気性を備えた「グラデーションサポートメッシュ」を採用した製品を追加。メッシュの密度を変化させることで腰まわりのサポートを強化し、身体を支えるシーティングとしての機能と、デザイン面での美しさの両方を兼ね備えている。
「グラデーションサポートメッシュ」タイプの品揃えにより、「Baron」は機能とデザイン、豊富なバリエーションをもつメッシュチェアシリーズとして、これまで以上に様々なオフィスシーンに適しているという。
また、オプションとして、背フレームを利用した、スーツやジャケットなどをかけることのできるハンガーなどをラインアップ。
三菱化学メディア 直管形LED照明ランプ6機種を発売
三菱化学メディア(東京都港区)は、オフィス、工場や倉庫、さらに商業施設などで広く使われている直管形蛍光灯の代替が可なVerbatim(バーベイタム)ブランドの直管形LEDランプ6機種の販売を2月上旬から開始した。
同製品は150度の広い方射角を達成しているほか、独自設計の電源ユニットによりチラつきを大幅に低減。また、直管形LED本体内部の発熱を抑え、長寿命(定格寿命は約5万時間)を可能にし、メンテナンス費用を抑えることができるという。
一般的な直管形蛍光灯に対し、直管形LEDランプFLD24DTシリーズ(直管形蛍光灯40形相当)では44%、FLD48DTシリーズ(直管形蛍光灯110形相当)だと、約57%の消費電力の削減を実現。
その補完も年間CO2排出量を試算した結果、FLD24DTシリーズで約40kg、FLD48DTシリーズでは約140kgのCO2排出の削減が可能となっている。
なお、直管形LED本体は軽量化が図られており、落下などの危険性を軽減。万が一、震災などで脱落してもガラス飛散を防止するためにポリカーボネートを使用していることもあり、大幅な節電への貢献はもちろん安全性においても快適の高い照明空間を提供している。