不動産トピックス
クローズアップ 直管型LED照明編
2012.02.20 16:47
今夏の電力状況も大変厳しいことが予測される現在、最も節電効果を想定しやすいのが照明設備の更新である。次世代照明の中でもLED照明は、ご存じのように様々な製品が市場に揃ってきており、従来照明からの更新への敷居も下がっている。本稿では各社で特徴の異なる直管型LED照明を紹介する。
シャルレライテック 史上最安値の直管型LED照明
シャルレライテック(東京都港区)は、直管型LED照明である「エコスマイルプラス」、「Classic Light Tube」を販売している。
「エコスマイルプラス」は4年前から同社が販売しているLED照明。すでに1000社以上の導入実績を誇り、4年間の保証も用意していることから、安心して導入できるLED照明となっている。
一方の「Classic Light Tube」は昨年から販売されている新製品。「エコスマイルプラス」と比較すると明るさに特徴がある。LED照明に対して暗いという印象を持つユーザーも多いだろうが、「Classic Light Tube」は業界最高水準の95lm/wを実現し、少ない消費電力で、自然で明るい光が特徴となる。
「『Classic Light Tube』は灯具の交換は必要なく、電源交換だけの簡単な工事で設置可能です。また、『エコスマイルプラス20W』の市場販売想定価格が3980円、『Classic Light Tube22W』の市場販売想定価格は4980円としており、LED照明導入にあたってイニシャルコストの大幅な削減に貢献します」(秋田 雅也氏)
エリアネットワーク 委員会立ち上げ導入相談や補助金調査を実施
エリアネットワーク(東京都新宿区)は、昨年からLED蛍光灯推進委員会を立ち上げており、LED照明の設置に関する相談や各自治体で実施されているLEDに関する補助金制度の調査など、LED照明の普及を目的にこれらのサービスを無料で提供している。
「当社はもともと海外LED照明の総販売元としてLED照明の販売施工を展開していましたが、より幅広いLED照明をご提案するために総販売元の契約を解除し、推進協会を立ち上げました」(取締役 鈴木 智士氏)
同社の特徴は環境によって異なるLED照明の導入効果を試算し、ユーザーの希望にあったLED照明を提案することができる点にある。
「ユーザーがどのような環境で、どのような効果を求めているかによって、ご提案できるLED照明は異なります。費用対効果なのか、あるいは省エネ効果なのか、という点を詳しくヒアリングして、希望にあったご提案を差し上げています」(鈴木氏)
また、同社は韓国の大手企業である大徳産業の子会社、NANOLEDの法人会社を設立しており、昨年秋からNANOLED社製のLED照明のアフターサポートを展開している。
「NANOLED社製のLED照明は少ない消費電力で1900lmの明るさを実現しています。また、1カ月150万本生産することで1灯につき5000円代と低価格を実現している点と日本におけるアフターサポート体制が整備されている点も大きな特徴です」(鈴木氏)
サンエスオプテック 4段階の調光可能な直管型LED照明
LED照明メーカーであるサンエスオプテック(東京都中央区)は、従来製品の「アプラシリーズ Sー570」に、「Sー570SH」と「Sー570SHR」の2製品を追加した。
LED照明の市場価格が下がりつつあり、導入の敷居は低くなっている状況にはあるが、安全性と信頼性という点に不安を感じているオーナーもまだ多いことだろう。同社が開発する蛍光灯タイプのLED照明であるアプラシリーズは、すでに埼玉県上尾市役所庁舎や長野県飯山市役所などの官公庁、商業施設、オフィスへの導入実績を有しており、高い安全性を特徴としてきた。しかし、前述したようにLED照明の価格が大幅に下がりつつある中で、同社が競争力強化のために開発したのが「Sー570SH」と「Sー570SHR」である。両製品はアプラシリーズの高い安全性、最大70%の消費電力削減、蛍光灯以上の明るさといった特徴はそのままに、価格を抑えた製品となっている。
「これまで全ての製品が国内生産でしたが、組立ラインを海外に移すことで価格メリットを提供することも可能となりました。また、『Sー570SHR』については1灯ごとのON/OFF、4段階の調光が可能なリモコン対応となっており、よりこまめな消灯を行うことで、さらなる省エネが可能となります」(代表取締役社長 伴 貴雅氏)
「Sー570SH」の実勢価格は1万円前後となっている。