不動産トピックス
ビルオーナーのための建築・設備最新情報
2012.04.02 11:56
元旦ビューティ工業 両面発電・屋根一体型ソーラーシステムを展開
元旦ビューティ工業(神奈川県藤沢市)は昭和40年の創業以来金属屋根メーカーとして公共施設をはじめ、工場・店舗・住宅などに幅広く採用されているほか、環境建材にも積極的に取り組み、太陽光発電の設計・施工も20年にわたり展開している。
同社では両面発電ソーラーの「サン・ボース」を開発。4月より発売を開始する。この「サン・ボース」は、屋根に組み込むことで表面は太陽光で発電。直射光があたらない裏面はセル間を透過した光をリフレクターで反射させ、その光を発電できるのが特長。従来製品と比べ発電量が約120%に向上した。ラインアップは、横葺きタイプの「サン・ボース ノンシャドウ」、パネルタイプの「サン・ボース マッタラー」を取り揃え、住宅や公共産業用など幅広いニーズに応えることが可能。再生可能エネルギーの全量買取制度が注目度を増しているが、同社では今年度、ビルなど陸屋根に設置が可能な防水シートと組み合わせた製品を開発する予定だという。
「これからの屋根は単に風雨から建物を守るだけでなく、地球環境をも守る存在として、その価値が高まっていくと思います。新エネルギーは屋根からをコンセプトにこれからも環境と社会に貢献して参りたいです」(代表取締役社長 舩木 亮亮氏)
住友スリーエム 施設管理のコスト削減に貢献
住友スリーエム(東京都世田谷区)は4月15日より、粘着剤付き塩ビ化粧フィルムの「3M(TM) ダイノック(TM)フィルム」の新製品として、タバコのヤニや油汚れ、手垢などの頑固な汚れがつきにくい内装材の「3M(TM) ダイノック(TM) フィルム」のSRシリーズに新たに6色を追加、販売を開始する。
近年、オフィス・商業施設などにおいて喫煙ルームを設けることによる分煙化が進んでおり、室内の仕上げ材に多用される壁紙では喫煙によるタバコのヤニの付着やそれに伴う黄変の清掃が大変難しかった。そういったメンテナンスの課題を解消すべく、「3M(TM) ダイノック(TM) フィルム」のSRシリーズは、同社独自のフッ素樹脂を表面にコーティングすることで耐汚性を向上し、タバコのヤニ汚れはもちろん、靴墨によるヒールマーク、油汚れ、手垢などの汚れがつきにくい内装材となっている。
仮に表面が汚れた場合は、水拭きや中性洗剤による拭き掃除で表面に付着した汚れを落とせるので、アフターメンテンナンスの負担軽減のみならず、喫煙ルームをはじめとした汚れがつきやすいエリアにおける施設管理のコスト削減にも寄与している。
なお、標準色のホワイトに加え、新たにグレー系3色とアイボリー系3色の合計6色を追加し、カラーバリエーションを拡充。フィルム幅は1220mmで、設計材料価格は1m2あたり4900円(税別)。
東芝ライテック 直管形・一体形ともに従来モデルの価格を最大26%値下げ
東芝ライテック(神奈川県横須賀市)は、一体形LEDベースライトの薄形タイプを4月に、スリムタイプを7月に発売。また、5月には高出力直管形LEDベースライトをそれぞれ順次、発売する。
高出力直管形LEDベースライトは、32形Hf蛍光ランプ高出力器具相当の明るさの高出力直管形LEDランプを搭載しているほか、一体形LEDベースライトではモデルチェンジにより豊富なサイズ展開や従来モデルからのスリム化を実現。
なお、一体形LEDベースライト(薄形タイプ・スリムタイプ)は14機種を発売し、各タイプともに拡散カバーと乳白カバーを取り揃えているうえ、いずれも、現行の32形Hf蛍光ランプ器具相当をはじめ、16形Hf蛍光ランプ器具相当、86形Hf蛍光ランプ器具相当の明るさをラインアップ。様々な用途において蛍光灯器具からの置き換えが容易になり、新設・リニューアルなど使用場所やニーズに合わせた選択が可能となっている。
また、さらなるLED化を促進するために直管形・一体形ともに従来モデルの価格を最大約26%値下げし、LED照明の導入がより容易になる価格設定となっている。年間の販売台数の目標は、高出力直管形LEDベースライトは20万台、一体形LEDベースライトは25万台を目指している。
ライオン事務器 高級感のある応接用家具を販売
ライオン事務器(東京都中野区)は、応接用家具「COMFINO(コンフィノ)」を、2月29日に発売した。
同製品の特徴は応接室やラウンジスペースなど、『大切なお客様をお迎えする特別な空間』として一層の高級感が求められているため、それに相応しい上質感を備えた接客スペースを創り出すことで企業イメージのアップにも貢献するほか、オーソドックスなデザインや座り心地においてもこだわった仕立てとなっている。
また、セミオーダーにより、天然木突板仕上げの三方位パネルを組み合わせてクラシックなイメージの演出を実現。塗装色はナチュラル、ウォルナットの2色を取り揃えているため、オフィス空間のイメージに合わせて対応することが可能だという。
なお、同製品はソファとアームチェアーを用意しており、両タイプとともにアジャスター付きで肘の高さは630mm。皮革張りだとブラックおよびダークブラウン、布張りでダークブルー、ダークレッド、グレー、アイボリーをラインアップ。
東芝キヤリア 中小規模から大規模ビルまで対応可能
東芝キヤリア(東京都港区)は、冷媒一系統で冷房・暖房混在運転ができるビル用マルチエアコン「スーパーモジュールマルチi冷暖フレックス」の18機種(冷房能力22・4~120・0kW)を、4月1日から一斉に発売した。
同製品は、省エネ・節電ニーズに貢献するため、複数のDCツインロータリーコンプレッサーと冷凍サイクルを精緻にコントロールすることで、室内側の冷暖能力比1対1の熱バランス時に室内天井カセット形4方向吹出しタイプ2馬力相当を4台接続した場合における、外気温度7/6度DB/WB、冷房運転室内2台(室温26/19度DB/WB)、暖房運転室内2台(室温20度)とした時に、冷暖同時にCOP5・75を達成。32馬力相当組合せ「MMY―MAP2244F(8馬力)」の4台と冷暖切替機種「MAY―MAP4504H1(16馬力)」の2台と比較すると、冷暖切替機種の冷房COPに対し180%の高効率運転を実現している。
室外機容量は120kW(42馬力相当)まで拡大、室外機から最も遠い室内ユニットまでの冷媒配管長を195mまで延長したほか、省エネを図りながら室内導入外気を室内空気条件に近くなるように処理する室内ユニット直膨コイル付全熱交換ユニットとの接続ができるため空調設計自由度を向上させ、中小規模から大規模ビルまで幅広く対応することが可能。
大和ハウス工業 23種類の葉菜類を中心に年間1万株の野菜の生産を実現
大和ハウス工業(大阪市北区)は商業施設向けの植物工場ユニット「agri―cube(アグリキューブ)」を、4月5日より販売する。
同製品は同社がこれまで永年培ってきた建築の工業化の技術を駆使して、大和ハウスグループの大和リース(大阪市中央区)と共同で建築面積が9・79㎥(約3坪)のユニット式建物を新たに開発。菜の生育状況にあわせて一定の光を当てることが可能な照明器具昇降システムをはじめ、栽培棚の清掃をスムーズにできる養液循環・排水システムやエアコンなどの設備機器を組み合わせてパッケージ化。レタス、ルッコラ、チンゲンサイなど、計23種類の葉菜類を中心に年間1万株の生産を実現している。
なお、高級タイプ「agri―cube E(アグリキューブ イー)」と標準タイプ「agri―cube S(アグリキューブ エス)」の2タイプをラインアップし、オプションとしてエアーカーテン、太陽光発電システム(1kW)、アルミ製窓などを備えている。
今年度の販売目標が1000台とし、同社の流通店舗事業を通じて外食産業に対して提案していくほか、将来的には、ビジネスホテルや高級レストラン、分譲マンション、コンビニエンスストアなどでも利用できる小規模サイズの植物工場の開発を予定しており、農業分野の商品開発や事業活動を基幹事業に成長させていくことを視野に入れている。