不動産トピックス
クローズアップ 海外製LED編
2012.04.16 16:14
LED照明器具の導入を検討しながら、なかなか実行に踏み切れずにいる話をよく耳にする。市場には数多くの製品が存在するが、一般的に国産と比べて割安な製品が多い海外製品も、品質維持のためさまざまな工夫を凝らしたものがあるようだ。
サンシャレーヌ 韓国最大手メーカー製を販売
サンシャレーヌ(東京都台東区)では、韓国の照明器具メーカーの最大手である「KUMHO」製のLEDライトの販売展開を行っている。
グロー、ラピッド、インバーターの3種類のラインアップで、蛍光灯と比較して電気料金を半分以下(インバータータイプの場合約40%減)に減らすことが可能である。 設置の際の工事をせずそのまま灯具への設置が可能(一部インバーターで対応不可の場合あり)だが、工事が必要だが安定器を通さずに接続することにより、高い省エネ効果を見込めるACDC直結方式でも設置が可能である。新築の建物や、既存の建物でも安定器が耐用年数を経過しているような場合は、こちらでの導入を薦めるという。
オフィスビルのほか、大手ファストフード店や自動車メーカーのショールームといった商業施設など幅広い建物で導入されている。設計寿命は5万時間、2年間のメーカー保証付き。
「製造ラインからの出荷前と市場流通前において、精密な検品作業を行っているため、国内でのクレームはほぼありません。今年の7月からLED照明も電気用品安全法の規制対象となりますが、JIS規格順守のための品質管理体制があらかじめ整っており、今後も変わらず高品質・高性能の製品をし続けることが可能です。当社では今後さらにLED照明の普及が進むことを見込み、4月下旬から国内産LED照明の取り扱い開始を予定するなど、同事業を拡大していく計画です」(石井氏)
明徳貿易 中国製の格安な直管型を販売
半導体加工機械や電子部品などの輸出入事業を展開している明徳貿易(東京都荒川区)では、中国製の格安LED照明を販売展開している。
電球型LED照明については、すでに国内産製品に関して開発が進み価格が下がっているため、同社では国内産製品と比較すると格安で販売できる、直管型の照明のみを取り扱っているという。
LED照明は、消費電力を従来使用していた蛍光灯と比較すると消費電力量を約半分に減らすことができるといい、例えば1200mm・40Wの従来型蛍光灯を同じ照度のLED照明に変えた場合では、消費電力は18Wで済む。導入後の節電効果はCO2排出量削減にもつながる。加えて約4万時間点灯と長寿命であるため、電力使用量や照明の交換費用におけるコスト削減にもつながる。
2年間の販売個数およそ6万本のうち、故障が発生した件数は2、3本と非常に少なく、従来のLED照明の課題であった照射角度に関しても、280度を実現するなど、格安にして高い品質の製品である。
オプティレッド・ライティング 30年にわたるLEDの実績 顧客や専門家から高い信頼
香港に本社を置くLED照明の専門メーカーであるオプティレッド・ライティング(東京都台東区)は、30年にわたってグローバル規模でLED照明の研究開発や製造を展開しており、現在米国やヨーロッパ、中国、シンガポールに拠点を置いている。平成20年の日本での現地法人の開設とともに、国内市場でLED照明の販売実績を積み重ねてきた。
LED照明の世界5大メーカーである米国・クリー社との戦略的パートナーシップを結んでおり、高品質のLED素子が安定的に供給されている。研究開発と製造は香港で行っており、出荷前検査として、72時間の全数エージングを実施するなど厳しい品質チェックを行っている。また、交流から直流へと電流の交換を行うための電源を外付けにするなど、より高い安全性の追求も怠らない。
「ビルにおいては、テナントのニーズやビル全体の省エネなど、LED照明の導入は喫緊の課題となっています。日本国内のLED照明市場に参入して約4年、実際に製品が使われ続けている実績は、ユーザーのみならず、販売店や工事業者といった専門家からも広く認められています。初期費用が高額と考えられがちですが、当社ではLED照明の普及のため、早期に償却ができるような価格に設定しております」(星野氏)