不動産トピックス
不動産業界最新ニュース
2012.04.23 10:29
住友不動産ベルサール 都心最大級多目的ホール渋谷に6月1日オープン
多目的ホールや貸会議室等の管理運営を手がけている住友不動産ベルサール(東京都新宿区)は、総面積約3700㎡を誇る都心最大級の大型多目的ホール「ベルサール渋谷ガーデン」を今年6月1日に開業すると発表した。
同施設は、渋谷駅から徒歩約10分、国道246号と旧山手通りが交差する角地に位置し、外観には視認性の高い傾斜ガラスカーテンウォールを採用。優れた告知性を有しているのが特徴だ。1階ホールは、高さ18mのピロティと約3500㎡の広大なガーデンに面しており、明るく開放的な空間を実現。地下1階ホールは一体利用が可能な2つのゾーンで構成され、2層のフロアを組み合わせると最大約3000㎡となり、展示会や販売会などを中心に、様々なニーズに対応することが可能となっている。
また、多目的ホールとして活用されるため、天井高は6m、床荷重は大型車両の展示も可能な800kg/㎡を確保。4トントラックで直接搬入が可能なため、イベント設営・撤収の利便性にも優れている。
今回の物件を手がけた住友不動産ベルサールは平成20年4月に住友不動産(東京都新宿区)より分離独立。都心5区を中心に19施設25会場(多目的ホール15会場、貸会議室10会場)を管理運営している。
三井不動産/郵便局 札幌の複合施設を着工
三井不動産(東京都中央区)と郵便局(東京都千代田区)は4月20日、オフィスと商業の複合施設「(仮称)札幌三井JPビルディング」(札幌市中央区)を、4月23日に着工すると発表した。物件規模は、地上20階地下3階建て、高さ約100m、延床面積およそ6万8000㎡。建物の竣工は平成26年8月、商業施設のオープンは同年9月を予定している。
同計画地を含む「札幌駅・大通駅周辺地域」の一部は、都市の国際競争力を強化するうえで特に有効な地域であるとして、今年1月に都市再生特別措置法に基づく特定都市再生緊急整備地域の指定を受けた。商業エリアとして賑わう「札幌駅前通」と、歴史的情緒にあふれる「北3条通」が交差する場所に立地。昨年3月に開通した「札幌駅前地下歩行空間」にも直結している。
地下1階から地上4階の5フロアは、店舗面積約2500坪・約30店舗で構成される商業施設となる。地上6階から19階のオフィスフロアは、1フロア約560坪という基準階面積を持ち、天井高2・8メートルを確保する開放的な空間となる。災害時のBCP(事業継続計画)への対策として、72時間対応の非常用発電機を導入する。5階部分には周辺の景観を望む展望テラスを設置する。
建物外装のデザイナーには、「モエレ沼公園ガラスのピラミッド」などの実績を持つ松岡拓公雄氏を起用し、縦のラインを強調したデザインモチーフを展開し、全体的な統一感をはかる。
リゾートトラスト 名古屋の「白川ビル別館」を取得 グループの集約で業務効率を向上
リゾートトラスト(名古屋市中区)は4月18日、同社の100%子会社であるアール・ティー開発(名古屋市中区)を通じて、名古屋市中区のオフィスビル「白川ビル別館」を取得したことを発表した。取得日は3月28日。ビルの名称は「RT白川ビル」に変更となる。取得先は東海ホールディング特定目的会社で、取得価格は15億円。
物件概要は、敷地面積2101・02㎡・延床面積1万649・64㎡で、竣工平成元年、地上9階地下2階建てのオフィスビル。
同ビルを取得した理由は、名古屋市内に点在しているリゾートトラストグループの一部オフィスを、同ビルに集約し、業務効率の向上が期待できるということと、投資効率の良いオフィスビルを取得することによって、リゾートトラストグループに対する収益貢献を期待してのこと。
アール・ティー開発は、リゾートトラストグループがオフィスとして利用するビルを、名古屋と東京であわせて3件所有している。今後は、収益への貢献が見込めるような賃貸ビルを取得することを、積極的に進めていくとしている。
森ビル 香川県の商店街に複合施設が竣工 総合コンサルティングを手掛ける
森ビル(東京都港区)は、同社のグループ会社である森ビル都市企画(東京都港区)が業務代行者として総合的なコンサルティングを行ってきた、高松丸亀町商店街G街区第一種市街地再開発事業「丸亀町グリーン」(香川県高松市)が、3月末に竣工し4月19日にオープンしたことを発表した。森ビル都市企画がコンサルティングを手がけた四国地方の施設としては、初めてのオープンとなる。
同事業は、400年以上の歴史を持つ高松中央商店街のひとつである、高松丸亀町商店街の再開発事業として、およそ20年という期間をかけて高松丸亀町商店街G地区市街地再開発組合が進めてきたもの。G地区は丸亀町商店街のなかで最も広く、「丸亀町グリーン」は、JR「高松」駅より徒歩15分という高松市の都心に位置し、国道11号に面している。
約60店舗が入る商業施設とホテル、住宅、駐車場、駐輪場を集積させた複合施設であり、商店街をはさんで東館と西館の2棟からなる。両館の屋根上には新たなアーケードを設置して、商店街との調和をはかる。また、広場や屋上ガーデンを設けといったスペースを設けることで、商店街における新たな出会いとくつろぎの場を提供する。
森ビルは「六本木ヒルズ」や「ラフォーレ原宿」などといった大型商業施設の開発によって長年蓄積されたノウハウをもとに、同事業の店舗リーシング業務においてもサポートを行った。
建物概要は、敷地面積約8900㎡・延床面積約4万4000㎡。東館は地上12階地下1階建て、西館は地上13階地下1階建て。