不動産トピックス
クローズアップ 高効率照明編
2012.05.07 11:21
ビルの省エネに欠かせない高効率照明の導入。現在はLED照明に注目が集まっているが、高効率照明はHf型蛍光灯やCCFL照明などLED照明以外のものも存在している。今回のクローズアップでは高効率照明と括り各社の最新高効率照明を紹介する。今夏の電力状況も引き続き、厳しいことが予測されることから、まだ従来光源が設置されているビルへの代替を検討してみてはいかがか。
遠藤照明 既存器具活用可能な直管型LED照明
遠藤照明(大阪市中央区)は、既存の照明器具本体を活用可能な直管形LED照明「LEDZ TUBE」シリーズを平成24年3月から順次、販売開始している。
今回販売された「LEDZ TUBE」シリーズは、電源外付モジュールと電源内蔵ユニットの2つの電源タイプを用意しており、性能を選択することが可能。取り付けの際は、従来器具本体はそのままに既存の安定器と配線、ソケットを撤去し、それぞれの電源タイプ専用のソケットと「LEDZ TUBE」を取り付けるだけと簡易な工事で交換可能となる。また、チューブについても電源外付モジュールでは「Optical TUBE」と「White TUBE」の2タイプ、電源内蔵ユニットでは前述の2タイプに加え防水型の「Waterproof TUBE」の3タイプを用意している。
「Optical TUBE」は、光学レンズチューブで直下照度が蛍光灯と比べて2倍の明るさを実現。さらに、回転機構を備えており、口金部分が±25度の回転が可能。これにより、配光制度の自由度が向上、天井の高さや用途に合わせた光も選択可能である。また、「White TUBE」は、Hf蛍光灯を上回る121lm/Wを実現しており、照度性能と省エネ性を両立している。
「これまで照明メーカーとして約40年間培ってきた照明に関する技術・ノウハウが生かされたLED照明となっています。また、故障の際には無償交換する、5年間のサポートシステムも用意していますので、安心して導入していただけます」(代表取締役専務取締役 遠藤 邦彦氏)
同社は6月5日から東京ショールームを皮切りに、全国7カ所のショールームでプライベート展示会を開催する予定。
パナソニック JEL801に対応のLEDランプ
パナソニック(大阪門真市)は、日本電球器具工業会による直管形LEDランプの規格(JEL801)に対応し、新口金システム(L型口金)を採用した「直管形LEDランプ搭載ベースライト(ランプ別売)」と「直管形LEDランプ」の品揃えを拡充した。専用器具2タイプ114品番、ランプ5品番を、平成24年4月1日より順次発売。
同社の直管形LEDランプ搭載ベースライトは、JEL801規格に準拠しているため、省エネに加え、安全・安心が求められる官公庁やオフィス、店舗などを中心に採用されている。器具は出力違いの2タイプ、定格出力型(起動方式LX)と省エネ出力型(軌道方式LY)で展開。定格出力型は、LDL40(40型相当ランプ)と組み合わせた場合、Hf32形蛍光灯定格出力タイプ(起動方式PN)とほぼ同等の明るさで省エネを実現するため、Hf32形蛍光灯器具からのリニューアル対応可能。全て調光可能で、同社既存の直管形LEDランプ搭載ベースライト(起動方式LS9)と同等の価格となる。
ランプは明るさや色温度の違いで、新たに5品番追加し、合計10品番の品揃え。同社の直管形LEDランプは、電気用品安全法を補完し、電気製品のより安心安全のための第三者認証制度であるS―JET認証を取得。4月生産品より随時直管形LEDランプへS―JETマークを表示し、安全性に配慮した直管形LEDランプの市場浸透を図るとしている。
オプトロム 直管蛍光灯型CCFL照明を開発販売
当社は直管蛍光灯型CCFL照明である「E・COOL」を開発し、平成21年から販売しています。昨今、照明の省エネ・節電の必要性が高まる中で高い省エネ効果を発揮するCCFL照明に注目が集まっています。CCFL照明はLED照明と比較して知名度という点では劣るものの、LED照明と同等の省エネ効果がある高効率照明です。CCFLはバックライトとして省エネ・長寿命・低発熱・目に優しいことが求められたものであり、光の質としても演色性が高く蛍光灯と同等の白色を表現できるという点が特徴となります。賃貸ビルへのCCFL照明導入については、まだまだ進んでいないのが現状ですが、既に「E・COOL」を導入したユーザーの方々からは「蛍光灯の代替照明としては最適」とのお声を頂いております。販売を開始してから3年弱で35万本という導入実績は、CCFL照明業界でトップの導入実績です。オプトロムは、まだまだ業界では未熟ものですが、この実績に裏打ちされた品質の信頼性という点や、既存蛍光灯より、有用な資源を節約できることと、既にあるリサイクルシステムで再生・リサイクルが容易なことで、低炭素・低環境負荷の優等生として当製品の導入メリットの一つとしてお話しさせていただいています。