不動産トピックス

ビルオーナーのための建築・設備最新情報

2012.07.02 17:03

オプテックス 事業所向け屋外用LEDセンサライト 必要な時に必要なあかり
 オプテックス(滋賀県大津市)は、光源にLEDを採用して調光機能を備えた事業所向けの屋外用LEDセンサライト「ELシリーズ」を、6月11日より発売している。
 「必要なときに、必要なあかり。」をコンセプトとして、事業所やコインパーキング、住宅用のセンサ連動型照明・照明調光システムを順次発売して、ラインアップの拡充を行い、屋外用の照明調光分野の強化をはかっている。
 電力供給が不足するといわれている今年の夏、企業や家庭においても喫緊の節電対策が求められている。
 同社では、昨年8月に市場投入した初代の「ELシリーズ」「EL-100V/EL-200V(主光源:250Wハロゲンランプ)に加えて、シリーズ第2弾として、主光源にLEDを採用した「EL-101L/EL-202L」の発売によって、付けっぱなしとなっていた事業所などの屋外用照明の省エネ・節電に貢献するとしている。
 このLEDセンサライトは、人感センサ・照度センサを搭載したオールインワンタイプのLED調光照明で、周囲が暗くなったことを感知すると、センサが感知していない待機時には全点灯の20%の明るさで点灯して、センサが人や車を検知すると調光して光の量を増やし、100%の明るさになるもの。
 真っ暗にしてしまうと安全面や利便性が損なわれてしまう事業所やマンションの駐車場の照明を、節電しながら必要な明るさを保つ一方、変化する明るさによって周囲の目を集め、犯罪抑止効果も相乗効果として期待できる。

エービーシー商会 地震の建物変形に追従する
 エービーシー商会(東京都千代田区)は、地震時の建物変形に追従し、衝撃を緩和する樹脂素材の建築用エキスパンションジョイントカバー(熱可塑性エラストマータイプ)「アーキウェイブ Eシリーズ」を、新たに発売した。
 設計者のニーズに応え、建物のイメージに合わせた全4色のカラーバリエーションを取り揃えている。
 「アーキウェイブ」は、一般的な金属製エキスパンションジョイントカバーとは異なり、耐久性・耐候性を備えた米・エクソンモービル社のSantoprene(サントプレーン)を採用した、熱可塑性エラストマータイプのエキスパンションジョイントカバー。
 金属と比較して、激しい地震波に優しく対応する、樹脂ならではの波型が特長であり、波のように効果的に振動を吸収・受けてそらす。
 サントプレーンは、加硫ゴムに似通った物性と耐久性を持ち、成形が自由で容易な可塑性エラストマーであり、リサイクルも可能だ。また、経年後の性能維持に優れた素材であり、長時間圧縮した後の変形率や引張強さ・伸びの面で、クロロプレンやエチレンプロピレンなどの一般のゴムと比較しても、同等以上の性能を持つ。
 圧縮永久ひずみや物質保持率にも優れ、雨や雪など建築の過酷な条件においても優れた性能を発揮する。
 エラストマー素材の特性を生かした優れた可動追従性能により、地震波特有の変位速度やひねりを効果的に吸収し、X方向とスライド方向による可動量50%を実現した。

TOTO 性能そのまま購入しやすい光触媒
 TOTO(北九州市小倉北区)では、従来品の優れた光触媒機能をそのまま保ち、より購入しやすい価格にした「ハイドロテクトカラーコートECO-SP」の販売を、7月2日から開始する。
 同社は独自の光触媒技術「ハイドロテクト技術」によって、優れたセルフクリーニング性能と空気浄化性能(主に窒素酸化物除去)を持つ、外装光触媒コーティング剤の製造販売を行っている。
 今回発売する新製品は、従来品のなかでも最高級製品の優れた光触媒性能をそのままに、樹脂成分を変更して、購入しやすい価格を実現した。
 「光触媒には興味があるが、初期費用は少しでも抑えたい」という顧客からのニーズに応えた塗料製品だ。
 また、従来品と比較して塗膜弾性を上げることで、施工性が向上した。
購入しやすい価格を実現するために樹脂成分を変更したため、従来最高級品の耐用年数がおよそ15から20年であることに対し、新製品の耐用年数は10から15年となっている。

大日本印刷 照明ユニットの省エネ型金属パネル
 大日本印刷(東京都新宿区)では、オフィスビルやホテル、鉄道駅や車両、商業施設などの内装や天井、照明ユニットとして使う省エネ型の金属パネル「高反射光拡散 エリオ」を開発し、6月7日に発売を開始した。
 近年の省エネ意識の高まりや、電力供給に対する不安などから、できるだけ自然光を取り入れたり、照明を間引きしたりといった節電対策が行われている。しかし、節電によって照度が不足し、快適性や安全性が損なわれたというケースも存在した。
 また、LED照明については消費電量が少なく長寿命でありながら、指向性が高いため場所によっては明るさに差が生じやすいという課題があった。同製品は、表面に施した大日本印刷独自の微細な凹凸が光を効率的に反射して、広い範囲に間接光を拡散させるという白色の金属パネルだ。光を高反射・高拡散させる機能で、少しの光で広範囲の照射が可能となる。 場所ごとの明暗の差を低減させるとともに、従来の内装用金属パネルと比較すると10~13%程度の省電力を実現する。指向性の高いLED照明であっても、映りこみせずパネル表面の広い範囲に光を分散させて反射させるため、柔らかい間接光を得られる。微細な凹凸の表現によって、金属パネルだが温かみがある手触りの感触を持つ。鋼板のほか、アルミやステンレスをパネルの基材としているものもある。
 また、建築基準法で定められている不燃材料認定を取得している。

三菱電機/三菱電機ビルテクノサービス 管理者不在の小規模ビル ピークカットをサポート
 三菱電機(東京都千代田区)と三菱電機ビルテクノサービス(東京都荒川区)は、設備管理者が不在の小規模ビルの節電・電力のピークカット対策をサポートするために、設備運用サポートサービス「ファシーマサポート契約Lite」の、新たなオプションと、それに応じたビルの設備管理システム「Facima Lite-system 2.」を、6月1日から販売を開始した。
 システム導入で、電力会社と契約する固定的なデマンドとは別に、時間帯ごとの消費電力の上限設定が可能。電力料金の高い時間帯は、上限値を低く設定して電気料金の抑制につなげられる。
 空調や照明のオンオフや、温度や照度の設定を変更することで、急な節電の要請に対しても無理なく対応できる。
 前日の使用電力量から、当日の使用電力量を予測するクラウドサービスを開始。ビルオーナーや管理会社は、使用電力量や予測電力量を確認して、節電計画の対策立案や見直しなどが可能に。

エネルギーファーム 蓄電システムシリーズの新商品 UPSの国際基準の認証を取得
 エネルギーファーム(東京都江東区)では、蓄電システム「emergency(エマージェンシー)」シリーズの新商品として、無停電システム(UPS)の国際認証基準(IEC62040)を認証した「EF-1・5」と「EF-4」を、6月1日に発表した。同システムは、非常時に1000分の7秒以下で蓄電池に切り替わる国際認証基準をクリアしている。
 同社では、無停電蓄電池の普及に伴う安全の必要性に応え、UPSの国際基準の検査を受け、このたび認証を取得した。
さらに、新たな機能としてEFシリーズのすべてに通信機能を搭載し、遠隔地からパソコンなどで無停電蓄電システムの稼働状況を監視することが可能になった。非常時の際の活用やピークカット、24時間のUPS保守管理に利用できる。
 国際認証を取得した「EF-1・5」と「EF-4」シリーズの電池には、安全なリン酸鉄リチウムバッテリーを搭載した機種と、メンテナンス不要の鉛を搭載した機種があり、用途や要望に合わせて選択できる。
 また、産業用に「リン酸鉄リチウムバッテリー搭載型三相200V 出力30kVA 蓄電能力15kWh EF-30TL」と、「単相100V 出力20kVA 蓄電能力15kWh EF-20L」を同時発売。大規模事業所や工場などでも利用できる大出力・大容量の蓄電池にも通信機能が搭載し、ピークカットやデマンド管理に利用できる。




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