不動産トピックス
ビルオーナーのための建築・設備最新情報
2012.11.05 16:46
東邦レオ 気軽に壁で「庭」が楽しめる植物のアートデザイン 種類も豊富に用意
オフィスのエントランスや執務空間、店舗など人の目に触れやすい場所では、来訪者への気配りなどの理由から、貸し植木(レンタルグリーン)を装飾するケースが増えている。それと同時に「毎シーズン同じ」、「場所をとってしまう」などの課題もあった。
そこで東邦レオ(大阪市中央区)では壁面に着目。季節ごとの最新デザインをもとに、省スペースでも個性豊かな空間を生み出す「マイギャラリー・シーズナルパッケージ」を開発した。
重厚感のある天然木のフレームと貯水機能付きプランターを組み合わせた省管理型の壁掛けインテリア「my gallery」をベースに、植物(プランツ)で季節感を演出するアートデザインを、年4回契約者のもとに宅配する。
アートデザインを担当するのは、商業施設やオフィスにおいて壁面緑化から、小川の流れる屋上庭園、室内のエントランスガーデンまで、人と緑との関わりを重視しながら10年に渡り庭園設計を実践してきた「プランツガーデナー」。室内で育成可能な約100種類の植物を厳選し、色や素材など、その時々の旬なトレンドを盛り込みながら合計で24種類のデザインを創作する。デザインは毎年更新するため、常に最新のデザインを提供することが可能。
フレームは「Sタイプ」、「Mタイプ」、「Lタイプ」の3種類を用意。デザインは、フレームの大きさに合わせて低コストの「ライトデザイン」から、植物のほか石や流木などを組み合わせてアレンジした「プレミアデザイン」を用意している。
販売対象は離島と寒冷の北海道を除く国内全域。3年後に年間5億円の売上を目指す。
販売開始は15日から。
ALSOK 室内だけではなく室外も監視できる警備システム
ALSOK(東京都港区)は、法人向けオンライン警備システム「ALSOKーG5.(ジーファイブ)」において、「画像連動屋外用空間センサー」を使った屋外エリアのオンライン監視サービスを、10月29日より開始した。
「画像連動屋外用空間センサー」とは、従来の画像センサーと屋外用の空間センサーを組み合わせたもの。
センサーが敷地(屋外)の監視スポットで侵入者を感知すると、警報および警報発生時とその前後の画像がALSOKに送信される。その後、画像情報センターで状況を確認した上で、ガードマンが現地に駆けつけることになっている。
また、ライブ画像をリアルタイムで確認することができるため、現地へ向かうガードマンに対して、より的確な指示を出すことや、速やかに110番通報することなどが可能となっている。
さらに、警報発生時とその前後の画像を取得することができるため、事件捜査時の証拠画像として活用することもできるという特長をなどを持っている。
日常を支えてくれる心強いサービスといえるだろう。設置する場合は、条件があるので、問い合わせが必要だ。
ディバーシー ドライバキュームクリーナーの新製品発売
米国業務用ワックス、洗剤メーカーのディバーシー(横浜市中区)は、ヨーロッパを中心に50年以上の歴史を有する「TASKI」ブランドのドライバキュームクリーナー「vento (ヴェント)」シリーズの販売を10月26日より開始した。
同シリーズは環境にやさしい業務用ドライバキュームクリーナーで、一般的な業務用バキュームクリーナーと比較し、消費電が25%~40%少なく、CO2削減に効果がある。取扱いも非常に簡単。スイッチは足でONとOFFにできるのでしゃがまずに操作することができる。
オフィスやスーパーマーケット、ホテル、病院、レストラン、駅、空港、工場などさまざまな場所で使用可能となっている。
東芝エレベータ 省エネ・安全に関する新機能を追加したエスカレーター
東芝エレベータ(東京都品川区)は、エスカレーター「Kindmover(カインドムーバー)」にインバータ制御を採用し、省エネ性能を格段に向上させるとともに、安全性を高める新機能を追加した。同製品を10月17日より発売を開始した。
新機能を追加したエスカレーターは、インバータ制御により運行速度をコントロールし、通常は毎分30mの定格速度を利用者が少ない閑散時に毎分25mまで減速。速度を調整することにより、消費電力の削減に貢献している。
また、有償付加仕様として利用者が誰もいない状況では毎分10mの低速待機運転を行い、さらに利用者がいない状態が続いた場合、エスカレーターを停止させる低速停止待機運転機能をラインアップしている。
また、万一の際の緊急停止における利用者の転倒やつまずきを防止するため、インバータ制御によりエスカレーターを緩やかに停止させることが可能(停電時および一部安全装置が作動した場合を除く)。
年間で約500台の販売を目標としている。
今後も、同社では低炭素社会へ貢献するためのCO2排出量削減と、より安全で安心な商品開発を進めていく。
日本板硝子環境アメニティ 遮音壁分野における騒音問題解決を目指す アジア市場も視野に
日本板硝子環境アメニティ(東京都港区)と関西大学は、同大学環境都市工学部の河井康人教授が提唱する全く新しいエッジ効果抑制理論に基づいた共同開発を行い、遮音壁用先端改良型減音装置「デュラカームEーfX」を世界で初めて製品化することに成功した。
道路、鉄道、建築の騒音対策として遮音壁が多く用いられているが、対象騒音を低くするためには遮音壁の上を越えて伝わる音を低減する必要がある。
そのため、壁の高さを大幅に高くすることになってしまい、景観や日照の問題につながることが見られた。
一方、遮音壁の高さを大幅に高くしないで遮音性能を高める装置として、遮音壁の頭上部に取付ける装置(先端改良型減音装置)も使用されているが、遮音壁に比べて厚みが大きく壁の前後に大きく飛び出した形状となっており、敷地境界線の問題で取付けられない、または道路などでは車がぶつかり壊れてしまうというような問題があった。
しかし、「デュラカームEfーX」は、従来の先端改良型減音装置には必要であった遮音材を用いず、シンプルな仕様・形状等により、小型・薄い・軽いを実現し、今までの問題点をすべてクリアしつつ、かつ高性能な減音性能を持つものとして製品化された。
通常3メートルの遮音壁は、遮音壁がないときと比べおよそ15デジベル程度の騒音レベルをさげることができる。遮音壁の高さを替えず最上部をH=500タイプの「デュラカームEfーX」に付け替えることによりさらに、5デジベル程度下げることが可能となっている。
この装置は11月より販売を開始する。
今後、国内にとどまらず、アジア市場も見据えた販売活動を展開していく。今後ますます発展していく同社の動向に目が離せない。