不動産トピックス

クローズアップ 清掃用品編

2012.12.03 15:22

 建物を運営していくうえで、いかに清潔さを保つかが、稼働率や資産価値の向上に寄与するので重要だといえる。そのため、管理会社に任すことはもちろんだが、オーナーやテナントにも気軽に利用できる清掃用品があることで、ビルを維持するのに、利便性がさらに高くなるのではないだろうか。今回は、誰もが使うことができる清掃用品について紹介しよう。

阪和東京 ゴミ収取や清掃機材の運搬カートとして使用可能
 阪和東京(東京都千代田区)は、業務用清掃用品・清掃機材・掃除道具の販売を行う、阪和(大阪市堺区)の東京支店として、阪和が企画・開発したオリジナル商品を提供している。
 阪和ではオフィス、学校、病院などにも使用できる折りたたみ式の軽量ダストカートの「ecoカート」を展開。
 同製品の特徴として、スリムタイプのため細い通路やエレベーター内でも邪魔にならず、移動もスムーズにできるうえ、樹脂製のバンパーでボルトなどの突起物が付いていないので傷をつけにくい設計になっている。
 また、本体と台車が分かれるということもあり、それぞれを別の用途に利用が可能なほか、小物入れボックスや2本用のモップホルダをオプションとして付ければ、清掃機材を運搬するメンテナンスカートしても利用が可能だという。
 「同製品はポリプロピレン製で耐久性・耐水性に優れており、例え汚れたとしても、本体ごと丸洗いできるので清潔に保つことができます」(代表取締役社長 米谷 之宏氏)
 同製品は緑・白・黄・赤・青色をラインアップ。色分けでゴミの分別を実現。別注で色の相談も承っているという。なお、シールに関してはユーザーが用意する必要があるが、本体には施設のロゴや広告を貼って活用することが可能となっている。

住友スリーエム バケツ浮揚の水拭きモップを展開
 住友スリーエム(東京都世田谷区)は、特にPタイルやフローリングなどのハードフロアで容易に取り扱うことができる綿モップの「3M(TM)イージークリーン スプレーモップ」の販売を開始した。
 クリニックの待合室や飲食店のホールなどは清潔さが求められているが、中小規模の多くのクリニックや飲食店などでは、衛生環境を保つのに効果的な清掃専門スタッフがいないため、従業員が患者や来客対応をしつつ、清掃に取り組むので、効率よく手軽に床の水拭き作業が可能な器具が必要とされている。
 同製品は、そういったニーズに応える製品となっており、グリップ部のレバーを引くたびに本体内蔵のボトルから一定量の水や洗剤を霧状に吐出し、まんべんなく水分が行き渡った床をモップで拭けるので専用のバケツを準備する煩わしさを軽減した清掃を実現している。
 また、床を拭きあげるモップ面には、紫色の太い繊維と白いマイクロファイバー繊維の組み合わせによって床の汚れをこすってかきとるうえ、油汚れの拭きとり特性にも優れ、洗濯機で200回洗浄してもその性能は損なわれないという。その他にも、手洗いの場合でも簡単にしっかりと絞ることができるので、乾燥性にも優れ衛生的となっている。
 更に、床のワックスを傷めない中性タイプでありながら、除菌剤を配合し、しつこい油汚れにも効果を発揮する、専用の中性床用クリーナーを用意。ワンプッシュで適量を注入できるため、タンクの目盛りに従って700mlまで水を入れるだけで正確な希釈を可能にしている。

ケルヒャージャパン 水だれや拭き跡を残さずに電動で吸引する窓用クリーナーを発売
 清掃機器の大手メーカーであるドイツ・ケルヒャー社の日本法人のケルヒャージャパン(宮城県黒川郡)は、平成21年より展開している窓用クリーナーからホワイトカラーで標準装備が充実した新機種「WV 75 plus」を10月18日に発売した。
 今までの窓掃除は雑巾などで拭く以外に熟練とした技術が必要とされるスクイジーでの清掃が中心だったが、同製品はスプレーボトルから洗浄液を噴射し、ワイプパッド(マイクロファイバー製カバー)で伸ばして汚れを浮き立たせ、水だれや拭き跡を残さず、電動で吸引する窓用クリーナーとなっている。
 その他にも、窓の掃除に加え、冬の結露対策にも対応しており、カビの発生も防ぐことができるという。
 なお、同製品はゴム製のワイパーヘッドは大きな窓を効率よく掃除できる清掃幅280mmタイプ、細かい箇所が掃除可能な170mmタイプの2種類をラインアップし、用途によって使い分けが可能となっている。
 また、重さ700gと軽量コンパクトのため、女性や高齢者など誰もが容易に窓の掃除をすることが可能なうえ、充電式なので場所を選ばずに使用することができるという。




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