不動産トピックス
ビルオーナーのための建築・設備最新情報
2013.01.14 13:59
メディオテック 実はビルにも活用できる住宅用エネルギーマネジメントシステム「HEMS」
各種住宅設備工事会社のメディオテック(東京都新宿区)は、電気・ガス・水道の見える化およびECHONET Light対応家電の制御を行うHEMS機器「エコー太」を開発。昨年11月にエネルギー管理システム導入促進事業補助金(HEMS導入事業)」に係る補助対象機器として採択され、販売は今年2月1日を予定している。
同製品はHEMS本体を分電盤及びパワーコンディショナー・ガスメーター・水道管と連携させることで、電気・ガス・水道の利用状況の「見える化」を実現。取得データは自社サーバに収集し、規定の料金計算に基づき、会員専用画面にて利用者に表示するシステムだ。
通常、建築物のエネルギーマネジメントシステムとして、オフィスビルはデマンドコントロールと見える化が可能なBEMSを活用するのが一般的だが、実は住宅系に使用するHEMSを導入することも可能だ。HEMSとは単一世帯(戸建住宅、マンション一室、学校の各教室など)で使用するエネルギーマネジメントシステムのこと。導入メリットは電気・ガス・水道の利用状況を「見える化」し、制御することにある。特に制御機能に関しては、家電製品の自動制御が可能だ。事前に設定した運転条件に合わせて家電製品(空調など)を制御できる。
「ビル全体のエネルギー管理を行うBEMSはデマンドレスポンス機能があり、導入コストが非常に大きい。当社のHEMSは各テナントに1台導入しても12万円。しかし、補助金対象機種で最大10万円の補助金が支給されるので、導入コストは低額に抑えることができます」(同社事業開発チーム リーダー 古越幸太氏)
東邦レオ PIANTA×STANZAシリーズで新製品を発表
東邦レオ(大阪市中央区)では、平成23年6月から同社が展開するグリーンインテリアブランド「PIANTA×STANZA」において、室内でも気軽に自然を感じることができて、植物の光と影で、森のようなイメージを再現する、日本初の照明インテリア「forestarium(フォレスタリウム)」を開発した。
同製品は、底面部分に設置されたLED電球が、真下から植物を照らし、天井に植物のシルエットを投影する、照明インテリア。植物と照明器具を一体にして、下部から光に包み込まれた植物は、それ自体が間接照明の役割を果たすほか、大きな影を作り出して、室内に森のようなイメージを再現する。天井に効果的に影が投影されるように電球の位置を調整しており、放熱が少ないLED電球を採用することで、植物への負担を極力減らす。電球部分に水が触れても問題ないよう、防水ソケット構造を採用している。
1・5m~2mの観葉植物であれば、ほぼ利用可能な仕様だ。床置きを想定したLタイプ(幅49cm×高さ51cm)と、卓上や棚に置くことを想定したSタイプ(幅23cm×高さ29cm)の2種類のサイズを用意。両サイズとも、ホワイトとブラックの2色がある。販売は1月18日から。
岩崎電気 PECセラルクスエースPROシリーズに新製品
岩崎電気(東京都中央区)では、セラミックハライドランプの「FECセラルクスエースPRO」シリーズに、高ワットタイプの「FECセラルクスエースPRO2 660W」を、新たにラインアップした。「FECセラルクスエースPRO」の高効率さを生かしながら、演色性を向上させ、より高効率かつ高演色性を持った製品を、1月10日から発売した。
「FECセラルクスエースPRO2 660W」は、工場や倉庫、学校などの体育館といった高天井の照明に最適な、下向点灯専用のランプ。114ルーメン毎ワットと高効率、Ra85と高演色、さらに2万時間という長寿命であることが特徴だ。メタルハライドランプ1000Wからの置換が可能であるため、既存の灯具をそのまま使用して、ランプ・安定器の交換によって、明るさがおよそ22%アップしながら、消費電力をおよそ32%削減することが可能となる。
平均演色評価数は、高演色とされるRa85であるため、より自然の光に近い色を再現できる。
定格寿命はメタルハライドランプの1万2000時間からおよそ1・7倍の2万時間。ランプを交換するメンテナンスを減らせるため、廃棄物が減り、環境負荷低減につなげられる。
同製品は、一般的に広く利用される700W用の水銀灯安定器で使用可能な高効率のセラミックハライドランプである。
ライオン事務器 存在感の大きいラウンジチェアー 様々な点に配慮
ライオン事務器(東京都中野区)では、ラウンジチェアー「LG―370・380シリーズ」を、1月10日から新たに発売した。同製品は、ラウンジや談話室などにふさわしい、存在感が大きな特徴だ。主に福祉施設が対象。
一般的に、ラウンジチェアーは、製品の経年劣化による汚れがどうしても気になるものだが、中でも特に汚れやすい肘掛けの部分は、カバーを掛ける仕様にすることで、本体には直接汚れが付かないように工夫されている。
LG―370・380シリーズともに、9種類の張地と2色の脚部の塗装色から、気に入ったものを選ぶことができる。座面のクッションを取り外すと、面ファスナーが付いている部分があり、そこから簡易的に連結することが可能になっており、数の増減や並べ方を変更する際に便利にはたらく。
また、少し高めに設定した背もたれが、両肩までサポートする形状に仕上げており、誰でもゆったりともたれかかれるように配慮している。
LIXIL INAXブランドから化粧洗面台 清掃と収納のしやすさを追求
LIXIL(東京都千代田区)では、三つの新しい機能を持って、清掃と収納のしやすさを追求した洗面化粧台を、INAXブランドから新たに発売する。発売は2月1日からとなる。
清掃のしやすさを実現するための機能として、「ソコまで てまなし排水口」を開発。従来排水口は奥まで清掃することが難しかったが、構造を見直すことで、排水口の奥まで簡単に清掃ができるよう、突起物のない構造に改良した。
また、収納のしやすさを実現するための機能としては、小物などを簡単に出し入れできる「スマートポケット」と、収納物の高さ・大きさの差異によってできてしまう無駄な空きスペースを解消する「トレイアレンジ」を搭載した。
さらに、同製品は環境負荷低減にも配慮しており、消費電力を蛍光灯照明を採用していた従来製品から75%削減することが可能だ。消し忘れ防止機能が付いたLED照明や、お湯が意図せず出てしまうというような事態を防ぐことで、無駄な給湯エネルギーを使わないようにする「エコハンドル水栓」を採用した。
能美防災 徳島大学と共同で開発を行った画像処理による煙検知システム
能美防災(東京都千代田区)では、徳島大学と共同で開発した、画像処理による煙検知システムを、1月16日から発売すると発表した。
一般的なビルで火災が起こった際に発生する熱や煙、炎は、主に天井面などに取り付けた感知器でとらえることにより、火災と判断されることになる。これに対し、同システムは、能美防災独自の画像処理技術を活用した煙検知方法によって、監視カメラの映像から煙の発生を認識する、新しいタイプの煙検知システム。
監視カメラが煙を検知したという情報は、煙が出ている現場から離れた場所に設置した監視用パソコンに、リアルタイムに送られる。建物の管理者は、煙の発生とその場所を監視用パソコンを通じて即座に確認することが可能だ。そのため、状況確認のために現場に足を運ばなくても、煙発生の初期段階で、素早い対応ができる。
また、監視カメラとシステム本体の画像処理装置をつなぐ映像ケーブルを延長することで、無人の施設などの遠隔監視も可能にする。
同システムは、実際に顧客の現場に試験的に設置され、多くの実地試験を通してシステムの有用性が確認されている。将来的には同社の総合的な防災力を基礎として、画像処理技術を使った消火設備への応用など、新たな総合防災システムの構築を行う予定。