不動産トピックス
ビルオーナーのための建築・設備最新情報
2013.02.11 17:01
NetLED 水銀灯と比較して消費電力を80%削減
次世代型LED照明システムを展開するNetLED(東京都目黒区)は、無線LANを利用してLED照明の調光管理等ができる「NetLEDシステム」を使った高天井用LED照明「NetLED―HighBay」を2月から販売する。
昨今の節電ニーズの高まりとLEDの技術改革を受け、低消費電力かつ長寿命で利用できるLED照明が急速に普及してきた。オフィスでは白熱電球や蛍光灯からLEDへ切り替えるケースが急増しているが、今後急速にLED化が進むと予想されるのが倉庫や工場、体育館などに用いられる水銀灯からの置き換えとなる高天井用LED照明だ。
同製品は水銀灯と比較して、省エネ・省コスト・長寿命という特性を持つ他、水銀などの有害物質を含まず環境負荷を抑えエコに貢献する。さらに、水銀灯では不可能な瞬時点灯・消灯が可能なだけでなく「調光」という特性を備えている。
Wi―Fi機能を内蔵したLED照明器具を、クラウド経由で一台ごとに監視・管理できる調光システム「NetLEDシステム」を世界で初めて高所用LED照明器具に採用。利用者は同社が提供するクラウドサーバに接続するだけで、同製品を1台単位で時間帯ごと、エリアごとに「稼働状況の確認」「消費電力の確認」といった監視や「0%~100%の調光制御」、「電源のON・OFF」、「予約」等の管理が可能になる。パソコンだけでなく、スマートフォンやタブレット端末でも操作可能だ。
岡村製作所 コミュニケーションツールにも役立つ自ら話しかけるおしゃべりロボット
岡村製作所(横浜市西区)は、オフィスの受付や打ち合わせエリア、病院施設や介護施設での介護・リハビリ支援、店舗といった様々な場所でコミュニケーションの円滑化に寄与するロボット「ROBOTALK(ロボトーク)」を1月末から販売を開始した。
同製品は、人とのコミュニケーションをサポートする「おしゃべりロボット」だ。頭部のカメラが人を感知し「いらっしゃいませ」「おはようございます」などの挨拶をし、反対に人が話しかけると様々な反応を示す。「今何時?」「ニュースを教えて?」等の定型質問にも正確に応えてくれる。
オフィスでも役立つ機能が満載だ。クラウド上のスケジューラーに登録することで、指定時間になれば任意の情報を発話させることができ、インターネットの最新トピックニュース情報を読み上げることも可能。ニュース内のキーワードを選択すれば詳細な情報を教えてくれる。また、数千種類の豆知識や雑学を積極的に話し、アイディアに詰まった時や会話のきっかけづくりにも役立つ。さらに、撮影・録音といった記録機能、質問を設定し回答を履歴として残すことができるアンケート機能、人の代わりに説明を行うプレゼンテーション機能も備えている。
受付に置いておけば、内蔵カメラとマイクで来場者の動きを認識し、挨拶を行うなど、受付ロボットとして活躍。無線LANとの連携機能で最新ニュースや天気・企業情報などの情報発信を行い、来客者を和ませてくるはずだ。
ケルヒャー ジャパン ユーザーの声に応えて家庭用高圧洗浄機が誕生
高圧洗浄機による世界的な有名建築物の清掃を行っていることで有名な清掃機器メーカーの世界的な大手企業、ドイツのケルヒャー社。その日本法人であるケルヒャー ジャパン(宮城県大和町)は、集合住宅のベランダやバルコニーの清掃用に開発した屋内向け家庭用高圧洗浄機「ベランダクリーナー」を3月20日から発売すると発表した。
同製品は、同社日本法人の設立25周年記念モデルとして企画された集合住宅のベランダ・バルコニー清掃用としては初の家庭用高圧洗浄機だ。世界に先駆けて日本で先行発売され、これまでになかった「ベランダ洗浄」という新市場を切り開く先駆け的な存在でもある。
世界初の水冷式モーターによる静音設計で、同等機種に比べてモーター体感音を50%削減し、集合住宅でも近隣住民に気兼ねなく使用することが可能。サイズは従来の静音機種に比べて4割ほど小さくなり、省スペースで収納でき、持ち運びにも便利だ。また、収納カバー付きでベランダに保管することができる。近所への水跳ねを防ぐためのデッキクリーナーも標準装備。先端が90度回転するので狭い場所の清掃にも適している。
主な使用用途は、集合住宅のベランダやバルコニーの砂埃、雨の跡、鳥のフン、落ち葉、虫、コケなどの汚れに加え、浴室洗浄も想定している。
イトーキ 使い心地抜群のローコストチェア
最近のオフィス家具市場では、コストパフォーマンスに優れたオフィスチェアへの要望が高まっており、ハイスペックなオフィスチェアが多くの家具メーカーからリリースされている。
そうした中、イトーキ(大阪市城東区)では、ユーザーからの声に応え、高いデザイン性・機能性、さらにコストセービングを同時に実現するローコストのオフィスチェア「colt(コルト)」の販売を開始した。
名前の由来は「colt=子馬」から。オフィス空間に軽快感や疾走感、楽しさをもたらすことをイメージして命名された。低価格路線のオフィスチェアとしては、腰部にフィットする背もたれの形状、ゆったりと余裕のある座面幅に設計し、包み込むような座り心地を提供する。さらに背もたれに通気性に優れたメッシュ素材を配し、季節を問わず快適性を確保。高級志向のオフィスチェアと同様の厳しい品質試験をクリアした高いクオリティが自慢である。
また、フレーム構成によるシンプルで洗練されたデザインとメッシュバックの透過性により、オフィス空間の印象を大幅に向上させる効果もある。本体カラーの組み合わせは2パターン、クロスカラーを8色ラインナップしており、オフィス空間のイメージに合わせて居色を選択できるのも魅力だ。
アビームコンサルティング 不動産経営を円滑化する「見える化」 クラウドを活用してサービスを提供
アビームコンサルティング(東京都千代田区)は大手デベロッパー、不動産ファンドアセットマネジメント会社、中小不動産企業など、不動産を所有・管理するあらゆる企業にむけて、不動産経営をより「見える化」し、業務効率、経営効率を向上させる管理システム「アビーム不動産管理ソリューション」をクラウドサービスとして提供を開始した。
同サービスはSAPジャパン(東京都港区)が提供する基幹業務ソフトウェア「SAP EPR」をベースに、アビームコンサルティングが長年培ってきた不動産業界への知見や業務改革支援の経験に基づいて開発したソリューションで、経営に関わるすべての不動産の情報を集約、同一基準のもとで評価することを可能にするサービスだ。同社の試算では、クラウドで提供することで同レベルのシステムを自社で構築・運用するのに比べて、標準的なシステムにかかるコストを10年間で約39%(5年間では47%)低減することが可能だという。
同システムは物件や契約の管理といった日常業務向けの機能に加え、不動産業界特有の複雑な賃料計算処理、ビルメンテナンス業務、固定資産管理など、より広範囲の業務内容をカバーしている他、会計システムとの自動連携にも柔軟に対応することができる。経営判断のために必要な各種情報の分析・取りまとめを行い、不動産管理業務に関する情報を一元的に管理することで各種データの正確性を担保し、外部への開示情報の品質確保に役立つだろう。
アーキヤマデ 屋上シート防水の更新時期がわかる画期的防水劣化診断シートが登場
従来型の屋上防水は施工後10年~15年が経過し、雨水の浸入等が起こってから初めて補修を行うという、いわば「対処療法」が主流だった。しかし、それでは躯体の劣化は防げない。そこで、求められるのは屋上防水の更新時期を適格に把握するための指標だろう。
屋上防水施工を中核事業とするアーキヤマデ(大阪府吹田市)は、塩ビ樹脂系防水シート専用の劣化診断システムを2月から販売開始する。
この劣化診断システムは同社が展開する樹脂系ハイブリッド塩ビ防水シート「リベットルーフ」を施工した屋上に劣化診断用シートを敷設。数年後にサンプリングをし、劣化状況を知らせてくれる画期的なシステムだ。次回の防水改修が容易になることから、マンション管理組合・管理会社への採用が進みそうだ。
劣化診断システムの導入の流れは、(1)リベットルーフ敷設後に劣化診断シートを設置、(2)サンプリング期間を約10年後経過と共に、劣化診断シートを切り取る、(3)サンプリングシートを分析し、(4)リベットルーフの劣化具合を知らせ、といった手順となっている。