不動産トピックス
クローズアップ LED照明編
2013.03.04 17:52
省エネ対策の一つとして活用されるLED照明。今回は、工事不要で変更が可能な製品や、集中力持続する効果がある新製品などを紹介する。照明の変更を検討している際は是非、参考にしてもらいたい。
ユタカ電子 工事不要の直接交換式LED蛍光灯を販売
昭和62年設立のユタカ電子(東京都大田区)。国内メーカーの半導体・コンデンサなどの電子部品を扱う電子部品専門商社として、信頼の蓄積を第一に経営を続けている。 事業が順調に展開していく中、平成10年には香港に、平成14年には韓国に、平成18年には中国に現地法人を設立するなど、海外でも事業を展開している。
また、東日本大震災後、省エネに対する関心が高まっていることもあり、LED照明製品、蓄電器、エコ梱包材等の環境製品にも注力をしているという。
同社は昨年6月、スイチング電源を使わない新方式で、AC補償回路で長寿命・超節電が可能となる、直接交換型式LED蛍光灯「ECOマインドLED蛍光灯」の販売を開始した。同製品は安定器がラピッドスタート式の場合、工事不要で簡単に取り付けが可能となっている。新規営業部部長の林相孝氏は「東京都内であれば5割~6割、他県であれば7割ほどの、オフィス・工場でラピッドスタート式安定器が使用されているといわれています。そのため、多くのオフィスにおいて工事不要でLED蛍光灯に変更することができます」と話す。
同氏によれば現在までに、オフィスや工場などを含めて約6000本の導入の実績がある。同社には「交換がスムーズなので、通常通り業務を行えて良かった」といった購入者からの声が寄せられているそうだ。
さらに同社では、「ECOマインドダミー管」の販売も行っている。同製品はラピッドスタート安定器を使う直列用蛍光灯の1灯を除去し、代わりにダミー管を使うことで、残りの一灯が正常に点灯できるようにしたもの。設置後、50%の節電効果がある。
「直列2灯用蛍光灯を1灯のみ使用されるケースがありますが、これでは安定器に負荷をかけてしまいます。さらに、消費電力も通常より増えてしまう場合が多く節電にはなりません。蛍光灯の仕組みをしっかりと理解し節電対策に取り組んでいただきたいと思います」(林氏)
シャープ 長時間のデスクワークに有効なLED照明
シャープ(大阪市阿倍野区)は、「癒し」「目にやさしい」「快眠サポート」の効果に加え、新たに「集中しやすい」「やる気が持続する」効果があることが試験結果で得られた「さくら色LEDシーリングライト」の4機種を3月中旬より発売する。
同製品に搭載している「さくら色」は、総合医科学研究所(大阪府豊中市)が実施した、長時間のデスクワークを伴う作業による試験の結果、「集中しやすい」「やる気が持続する」の評価で、寒色に比べて有意差があることが確認されている。長時間のパソコンを使ったデスクワークにおいて、効果が期待できるという。また、昼間(13時~16時)の消費電力を抑え、省エネ効果をより高めることができる「お昼間節電」機能を搭載、消費電力を約30%削減する。
さらに、寒色と暖色にさくら色を追加した「エコあかリズム さくらプラス」を搭載。色や明るさを一日の生活サイクルに合わせて、自動的に変化させることで、生活シーンに応じた演出が可能となっている。
日立アプライアンス 業界トップクラスの高効率を達成
電化製品および総合空調の開発・製造・販売を手掛けている日立アプライアンス(東京都港区)。 同社によると、省エネ性能に優れ、白熱電球から手軽に交換ができるLED電球は、今後も普及が進んでいくことが見込まれるという。
そこで同社は、ダウンライトなどに使用されるミニクリプトン電球とほぼ同等のコンパクトサイズで、業界トップクラスとなる111・1ルーメン/wの高効率を実現したLED電球、下方配光タイプ「LDA5D―H―E17/S(昼光色)」を開発した。
さらに同製品は放熱構造の改良により、消費電力5・4Wで小形電球50W形相当の明るさとなる600ルーメンを実現している。また、LEDモジュールから出る熱を効果的に逃がす「スリット構造ボディ」を採用。断熱材施行器具や密閉形器具にも対応している。
同製品は、今月1日より発売をしている。さらに同サイズで小形電球40W相当の明るさとなる440ルーメンを実現した「LDA5L―H―E17/S(電球色)」の販売も同日、開始した。