不動産トピックス

今週の一冊

2013.04.15 16:26

税理士・不動産鑑定士だからこそ語れる節税の秘策を不動産オーナーに指南する

相続税ゼロの不動産対策
著者:重 邦宜、鎌倉 靖二
出版:幻冬舎メディアコンサルティング
発行:平成25年2月4日
価格:740円(税抜)

 先祖代々の不動産を守り、子孫に引き継ぐために相続税対策を行っているオーナーは多いだろう。ただ、現在、取り組まれている相続税対策は本当にそれで良いのだろうか。
 相続税対策の中で最も複雑でありながら、効果的なのが土地や建物など不動産に関するものであり、本格的な対策だと建築基準法、都市計画法、借地借家法など税理士が一般的に行う会計税務では取り扱わない分野の知識が必要とされる。本書のタイトルのように相続税をゼロに近づける場合、基本的な相続税や贈与税の知識のみならず、不動産の知識やその知識を積極的に活かす術が求められるという。
 本書は住宅業界出身の税理士・不動産鑑定士が共著し、不動産の生前の対策や分け方の工夫など税額が大幅に下がる具体的な方法の解説を行い、財産をより良い財産として後世に残す方策を指南している。
 本の内容は、第1章・資産家を苦しめる大増税時代がやってくる、第2章・相続税は土地の評価で大きく減らす、第3章・生前の不動産対策でさらに相続税を減らす、第4章・ココだけは押さえておきたい不動産相続の落とし穴で構成されている。
 不動産オーナーが節税対策を最大限に活用するうえで参考となる一冊だといえる。




週刊不動産経営編集部  YouTube