不動産トピックス
ビルオーナーのための建築・設備最新情報
2013.06.03 17:53
日本ヒルティ 素早い穿孔スピード・高耐久性を実現 生産性の向上に大きく貢献するドリル
墨出し、穴あけ、ハツリ、切削、建築用鋲やアンカーによる留付け、充填、施工確認まで、建設現場で活躍するプロ向け製品を多数販売する日本ヒルティ(横浜市都筑区)は、コンクリート等への穿孔時の粉塵を除去しながらクリーンな穴あけを可能にした「ホロードリルビット」を6月から発売開始した。
ビット先端に4つの吸引口があり、穿孔時に粉塵を吸引するため、穿孔スピードを維持することができる。また、穿孔後の清掃時間と施工時間を短縮し、生産性の向上を図れるのも魅力だ。
使用用途としては耐震補強の鉄筋アンカー施工や住宅密集地での穿孔作業、屋内でのアンカー施工、穿孔穴の清掃時間短縮が必要な現場などを想定している。
YKK AP ナチュラルなインテリア空間に合わせ製品ラインアップをフルリニューアル
YKK AP(東京都千代田区)は、デザイン・カラーを一新し、機能も大幅に充実させたインテリア建材、NEW「ラフォレスタ」室内ドア・引戸を発売する。
同製品は「ナチュラルフィート」をコンセプトに、天然木の木肌感を忠実に再現する新仕様「木目柄同調コート」を新たに採用するなど、近年のトレンドであるナチュラルモダンなインテリア空間に合わせてフルリニューアル。従来から人気の高い「キャメルチェリー」や「ダークチーク」に加え、新たに「ホワイトウォールナット」など5色を追加し、全8色を展開。新カラー5色は天然木に近い質感に仕上げだ。
さらに、室内ドアにピボットヒンジを標準採用したことで、丁番がなくなりスッキリとした意匠を実現。ハンドルデザインを一新し、全9デザインから選択できる。また、室内引戸ではダブルクローズを標準採用するなど、業界最高水準の機能が快適なインテリア空間の提案を実現した。
デザインは4カテゴリー8カラーでの展開であり、ユーザーに幅広い選択肢を提供。また「STYLISH」シリーズは22デザインすべてにおいて縦木目柄と横木目柄を選択でき、様々なスタイルに対応できる。
トーソー 断熱・保湿効果の高いハニカムスクリーン
窓関連の総合インテリアメーカーであるトーソー(東京都中央区)は、断熱・保湿効果の高いハニカムスクリーン「エコシア」およびコンパクトタイプのアルミ製ブラインド「スラット15ミュート」を6月3日から全国で発売する。
ハニカムスクリーンとは、六角形のハニカム(蜂の巣)構造を持つ。室内側と室外側の間に空気層ができるため、高い保湿性を発揮。冷暖房の効率を高めることができる。同社の実験結果によると、3mmの単板ガラスで一般のカーテンレールタイプと比較して省エネ効果は約33%向上。断熱オプションタイプなら約40%の省エネ効果を実現している。
また、同製品は昇降コードがスクリーン内部を通り、正面から見えない構造になっているので光漏れを防ぐことが可能。オプションで遮熱タイプのスクリーンに替えることができ、製品1台で季節に合わせた断熱対策が可能だ。スクリーンは全9色用意。すべて防炎品かつインテリアファブリック性能評価協議会の基準に基づいたホルムアルデヒド対策認定品であり、一般住宅だけでなく、オフィスや店舗などでも安心して使用することができる。
デリス建築研究所 快適な居住性と安全性を両立 建物の一部を「耐震シェルター」に
デリス建築研究所(横浜市西区)は、既存の木造戸建家屋の耐震化に寄与する耐震シェルター「シェルキューブ」の販売を開始した。
従来の耐震補強は、建物全体を補強するため、多大なコストと工期を要するケースが多く、負担が大きいことが耐震化が進まない要因になっていた。しかし、同製品は建物内部の1部屋に設置するため、低コストかつ短工期を実現するとともに、建物倒壊時でも安全な居住空間を確保することが可能になった。また、居住し続けながら施工でき、生活に支障が出ないのも魅力といえるだろう。
同製品は、既存建物内の居室に頑強な鉄骨構造と床コンクリートで補強することで、その空間の耐震性は飛躍的に向上させる。震度7の地震で建物が倒壊しても、シェルター化した居室は潰れない。気になる安全性能だが、建材試験センターで昨年8月に性能確認試験を実施。面内せん断試験、鉛直荷重載荷試験を実施。最大載荷荷重100トンでも異常が見られず、優れた性能が確認されたという。
また、鉄筋コンクリート造住宅を専門に供給してきた同社の技術力とノウハウをもとに開発されたため、安全性だけでなく、居室内のデザイン性を高めながら様々な用途へリフォームすることも可能。シェルターと聞けば「快適な空間は二の次」と想像してしまうが、住環境と安全性を両立した画期的な耐震補強シェルターである。
セコム 肌の色を精確に再現し満足度の高い遠隔診療を実現
セコム(東京都渋谷区)では日本初となる、環境の変化などに左右されず、肌の色を精確に再現できる「モバイル遠隔診療システム」を、これまで同社が培ってきた画像処理技術を駆使し開発。28日に記者発表会を行った。
65歳以上の高齢者人口が3000万人を超える超高齢社会の日本において、現在、訪問介護サービスの利用者数は約38万人にものぼっている。また、病院の在院日数の短縮化傾向にある現在、退院後の療養や経過観察などを行うため、訪問診療や訪問介護などの在宅医療の需要が急速に高まっている。それに伴い、医師の直接対面によらない遠隔診療の普及が期待されている。
同社が開発した「モバイル遠隔診療システム」では、独自の画像処理技術により、部屋の明るさや照明の種類に依存することなく忠実に患者の顔色や患部の色を再現し、遠隔診療での医師の視診に活用していくことを目指す。また、システムの操作は非常に容易であり、医療知識や専門技術を持たない家族やヘルパーといった非医療従事者でも利用可能であるため、医師や看護師が訪問しなくても患者は質・満足度の高い診療を受けることができる。同社では今回開発した色再現技術を監視カメラに用いることで、洋服や髪の色を用いた迷子の自動検索や、車体の色による盗難車輌の認識などのセキュリティニーズへの応用も行うという。