不動産トピックス
今週の一冊
2013.06.17 16:12
国債よりも圧倒的にお得な分配利回りが魅力 Jリートの魅力から制度、銘柄まで完全網羅
不動産投資で「儲け」と「副収入」を手に入れる!はじめてのJ-REIT完全ガイドブック
著者 鈴木 雅光
出版 ダイヤモンド社
発行 平成25年3月28日
定価 1600円(税別)
リーマンショック以降、長期低迷を続けてきたJリート(不動産投資信託)が復活を遂げている。東証上場リートの全銘柄を対象にした「東証REIT指数」は昨年11月には基準値となる1000ポイントを越え、今年3月には1710ポイントの高値をつけた。この値上がりは同時期の「東証株価指数」をはるかに上回る。日銀の政策でJリートと買い入れ枠を年間300億円まで増額決定したことで、安定市場であると投資家に認識される結果になった。
これまでJリートの興味がなかった個人投資家も注目を集めているのは分配利回りの高さが挙げられる。平均5%前後という数値は株式や債券に比べて非常に魅力的な数字だ。さらに、長期的に安定した収益が得られ、インフレ対策として活用でき、魅力の高さは際だっている。
ただ、興味はあってもJリート市場の仕組みについて把握している投資家はまだまだ少ないように思われる。少し前まで株式市場が好調だったため、Jリートへの投資を見送っていた方も多いだろう。そうした方におススメなのが本書である。「Jリートとは何か?」という基本的に制度設計の解説に始まり、公開データの読み方、さらに、上場リートの各銘柄を詳細に解説しており、タイトル通り、初心者でもわかりやすい完全ガイドブックである。