不動産トピックス
今週の一冊
2013.06.24 17:09
競争の少ないエリアでの不動産投資が有効に
都市近郊ではじめる年収500万円からの不動産投資
著者 堀越 宏一
出版 幻冬舎メディアコンサルティング
発行 平成25年5月28日
価格 1300円(税抜)
政権が交代し、アベノミクス効果により景気上昇機運が高まり、投資市場の中でも不動産投資に多くの関心が集まっているといえる。ただ、不動産投資というと、怖いとか危ないイメージが付きまとうほか、大口投資家が大都市の物件を購入している印象が強いのではないだろうか。
本書では、不動産投資は一部の投資家だけのものではなく、安定的な収入のある人なら誰でも取り組むことができると語られており、年収にあった収益物件の選び方や留意する点などを図解を含めて解説している。また、一般に投資対象として数が多い都会の中古分譲マンション一室からといった観点ではなく、新たな市場として成長が期待され、穴場ともいえる都市近郊のアパートに焦点を絞っている。一見、都市近郊の賃貸市場は厳しいように映るが、初期費用が低く抑えられるうえ、新築物件での購入が可能なので高い賃貸入居率が見込め、堅調な賃貸マーケットを形成しているようだ。なお、地域選びは都市近郊50キロ圏内で地元企業や大学へのアクセスが良好な物件立地を選ぶとのこと。アパートは豪華さよりシンプルで広く、単身者向けの場合には友人を呼べる広さと駐車場がポイントだという。
将来の不安から副収入をと考えて不動産投資を始めようと思っているサラリーマンをはじめ、新たな収益物件を探しているオーナーなど、充実した資産運用を実現させるうえでも必読の一冊となっている。