不動産トピックス

編集後記

2013.07.15 16:37

 日本人は新製品偏重というか、とかく新しもの好きといわれる。不動産も同様で、オフィスでも住宅でも築年数を経るごとに賃料が下落するのが当たり前である。一方で日本には「もったいない」という、使い続ける文化もある。両極にある思想が並立し得るのが文化の奥深さだとすれば、日本の「不動産文化」はまだ底が浅いといっていいだろう。もちろん低廉な賃料を好むテナントは納得すまい。良い店というのは、客を躾けるそうである。築年数を経た建物に価値を認めさせるためには、オーナーがテナントを躾けることも必要なのではないだろうか。(久保)




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