不動産トピックス

今週の一冊

2013.07.15 16:52

継続的な成長が約束されたアメリカ市場

知識ゼロ、資産ゼロからの3億円オーナー主婦が書いたアメリカ不動産投資
著者:優子マックマーン
発行:平成25年4月22日
出版:ぱる出版
価格:1500円(税別)

 少子高齢化による労働人口の減少、原発事故によるエネルギー問題、財政難などの大問題に直面している日本では、将来に明るい展望を見出しにくい。そうした中で将来のリスクを少しでも軽減するため、海外不動産に投資する個人投資家も増えつつある。
 海外に目を向ける不動産投資家が増加することにより、海外の不動産事情を解説する投資指南本も多数登場している。近年は経済成長著しい東南アジア圏への投資に注目が集まっているが、本書が注目しているのはアメリカの不動産市場についてである。
 著者は3人の子供を持つ主婦であり、まさに「知識ゼロ、資金ゼロ」からスタートしながら3億円の資産形成に成功した人物だ。本書で紹介するのは、マニアックな投資術ではなく、アメリカ不動産市場が誰でも参入できる成長市場である点だ。先進国で唯一人口が増え続けており、住宅取得後はほぼ必ず値上がりする。これに対し、銀行は物件の資産価値のみを評価するためノンリコースローンで融資が受けられる。不動産投資に対する参入障壁は日本に比べて段違いに低いため、英語がしゃべれなくてもまったく問題はないという。もちろん、アメリカで主流となっている投資方法や税制面の特徴、物件購入までに必要な手続きまで幅広く解説している。




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