不動産トピックス
今週の一冊
2013.10.28 11:25
資金繰りに効果的な81の手法を解説
絶対にカネ詰まりを起こさない!資金繰りの教科書
著者:川北 英貴
出版:PHP研究所
発行:平成25年7月4日
価格:1800円(税別)
長期的なデフレから資金繰りに苦慮しているオーナーも多いのではないか。ある仲介会社によると、これまではオーナーがテナントの経営状況に応じてスペースを貸していたが、現在は借り手優位な市況のためテナントがオーナーの経営状況により入居を決めるケースがあったという。こうした事態に見舞われないうえでも資金をいかに回し、経営を安定させていくことが求められるだろう。
本書では「全ての中小企業を元気にする」という理念を掲げ、数々の企業の資金繰り改善を手がけてきたコンサルタント会社の代表である著者が、元銀行マンだからこそ分かる銀行とのつき合い方はもとより、自社に有利な支払日や入金日の設定方法など資金繰りに必要な81の手法を解説している。また、会社再生のイメージがしやすいように倒産寸前の企業が実際に倒産を回避した事例を掲載しているほか、中小企業経営者が実践に使える財務戦略の立て方や戦術を披露。なお、本書は序章(「資金繰り改善」が企業を復活させる)をはじめ、第1章(総論)、第2章(資金不足原因)、第3章(資金繰り改善)、第4章(金融機関からの融資)、第5章(緊急事態の資金繰り)の5部で構成されている。
その場しのぎの資金繰り対策ではなく、しっかりと経営を改善し、利益を上げて現金を残せるようにしていきたい経営者にとって一冊読むだけで資金繰り改善に取り組むことができる内容となっている。