不動産トピックス
クローズアップ 駐車場編
2014.03.24 10:09
駐車場は、あることでビルの差別化に繋がるほか、建物以外の収益源として見込めるため、駐車場の維持管理はもちろん、設備機器の見直しや強化が求められているといえるだろう。今回は駐車場のバリューアップに貢献する製品やサービスを紹介しよう。
パナソニックエコソリューションズ社(大阪府門真市)は、「LEDスポットライト(サイン・駐車場用)」の24品種を1月に発売した。
同社製既存光源のセラミックメタルハライドランプは標準的な屋外看板用の照明器具を2台使用した場合、合計190W消費していたが、同製品では2台使用しても合計84・8Wしか消費せず、約55%の大幅な節電が可能。また、光源寿命6万時間を達成し、既存光源のセラミックハライドランプと比較すると約3・8倍の長寿命化を実現している。屋外の高所に設置するタイプの照明器具は、LED光源や照明器具の点検・交換に時間や手間が掛かるものの、同製品を使用することで、LED光源の点検・交換頻度を減らすことができるという。
更には、配光タイプについては、「横長配光」と「フロント&ワイド配光」の2種類を用意し、広い場所を効率的に照射する駐車場にも適しているとのこと。「横長配光」は、配光角度を横に広くすることで照射部の光のムラをなくすほか、「フロント&ワイド配光」は、照明器具より後方の光をカットし、前方への配光を重視しており、光害に配慮している。
なお、3種類の明るさと2種類の色温度を取り揃え、屋外看板のサイズや表面の明るさに応じて使い分けすることができる。その他にも、本体の色をシルバーメタリックとミディアムグレーメタリックの2色から選ぶことが可能となっている。
希望小売価格は5万5800円(税抜)~12万8000円(税抜)。今年度の販売目標は1万台を目指している。
ホットライン(大阪市北区)は、セルフレンタカーシステム「無人レンタカー24」を販売している。
「無人レンタカー24」は専用端末機を操作することにより利用者が貸出・返却・精算の受付を処理することができ、これまで対面で行われていた業務を自動化させることで早朝貸出や夜間返却などを実現するため、利便性が優れている。更には、新たな店舗が開設しやすいので、レンタカー事業者にとってビジネスの拡充に貢献するほか、新たにレンタカーサービスを取り入れる場合にも、専門スタッフを確保せずに採用することが可能だという。なお、設置場所として、ガソリンスタンド、自動車整備工場、ホテルカウンター、空港・駅ターミナル、駐車場・遊休地、レンタカー既存店舗などを見込んでいる。
同社では、レンタカー会社8社(営業所総計700カ所以上)と取引があるため、利用者からの受付完了後、現地にレンタカーが届けられるとのこと。
「貸出の場合には専用端末機のタッチパネルから貸出ボタンを選び、国内運転免許証を認証機器に読み込ませて、サインパッドに手書きで署名し、カードリーダーにクレジットカードを差し込んで明細書が発行され、電磁ロッカーからキーを受け取ることができます。また、キーは電磁ロッカー収納方式のため、カーシェアリングの用途でも利用できます」(取締役 副社長 元山 伸也氏)
同製品の本体価格は98万円。リースならば月額2万円となっており、お試しで無料の貸し出しを行っている。
本田技研工業(東京都港区)は電動車両(PHEV・EV)充電インフラの設置推進および電動車両の普及促進を目的として、電動車両用普通充電器「HEH55」を開発したことを1月に発表した。
「HEH55」は、壁掛け式で床工事が不要なうえ、設置工事に要する時間も短く、既存の駐車場に容易に設置できることが特長だという。
また、通信ネットワークによる課金サービスやICカード認証に対応しているほか、いたずら防止用機能などといった安心のロックシステムを整えている。更には、太陽光発電との連系によるクリーンな充電も実現しており、発電量に応じた制御や停電時でも電動車両への充電が可能。その他にも、Wi-Fi通信によって、スマートフォンなどの端末で充電状況がリアルタイムで把握できる充電情報表記機能を備えている。
「HEH55」では、電源部がW900mm×H600mm×D300mmであり、ソーラー連系タイプだと約55kg、ソーラー連系無しタイプが約40kg。充電器部の場合、W400mm×H600mm×D200mmとなっており、IC認証対応型は約30kg、IC認証非対応型が約28kgだという。なお、充電ケーブルの長さは約5mとなっている。