不動産トピックス
編集後記
2014.08.04 14:17
建物の寿命が長い欧米では基本的に、築年数によって賃料が変わることはない。場合によっては新築より高い賃料が受け入れられている。建築当初はありふれた建物だったとしても、築年数を経ることによって価値が増していくのである。新築偏重といっていい国内の賃貸市場では受け入れられにくい理念かもしれない。築年数の経過とともに、管理の手間もコストも増すのは当然だ。しかし手を掛けてビルを維持することは、ごくありふれたビルを価値あるビルにすることと同義なのではないか。歴史的ビル予備軍のオーナーのみなさん。お楽しみはこれからです。(久保)