不動産トピックス
今週の一冊
2014.11.10 17:51
札幌の不動産のメリットがわかる一冊
札幌不動産投資のすすめ
著者 坂上 一樹
出版 経済界
発行 平成26年7月8日
価格 1200円(税別)
来年1月から相続税が実質的に増税となることを受け、随所で相続税対策についてのセミナーが実施されたり書籍が刊行されたりと各所で啓発に関する動きが盛んである。
そのようななか、本書は地方都市「札幌」に特化した相続対策としての不動産投資をすすめる内容となっている。北海道出身である著者の坂上一樹氏は「基本的に札幌とその周辺の物件、自分がわかる土地のもの」しか購入しないという自らの投資ポリシーを冒頭で述べている。
第1章では一般的な相続の問題解消について、第2章では「家賃力」というキーワードを用いて賃貸事業における収益力の向上について触れたうえで、第3章では「なぜ『札幌』で不動産投資をするべきなのか」と題し、札幌での不動産投資をすすめる根拠を述べている。 第3章によると、その根拠については「水」と「食料」が豊富であること、札幌が周辺のなかにおいて一極集中の大都市であること、東京に次いで全国2番目に人口の流入が多いことなどを挙げ、「木造3階建てアパート」への投資が他の都市ではなく札幌だからこそ有効であることを説いている。
そして何より筆者の「もっと多くの人に北海道に定住してほしい、その大きな足がかりとなるものが札幌の不動産である」という想いが込められている。不動産投資の意味を考えさせられる一冊でもある。