不動産トピックス
今週の一冊
2015.11.23 13:49
Design of the Future 21組の有識者が語る21世紀のデザイン
企画:三井デザインテック
発行日:平成27年11月4日
発行所:ギャップ・ジャパン
価格:1400円(税別)
「建築物のデザイン」を捉えると重視されるのは「見た目」、いわゆる意匠性であろう。しかし、建築物の使い方が多様になった昨今「デザイン」の概念にはライフスタイル等を反映した使い心地を重視する傾向が強まってきている。たとえばオフィスビルの場合、従前まで机を島型に組む、無機質な空間が当たり前だった。しかし、現在は仕事の境界線をあいまいにした自由度の高いコワーキングスペースなどが人気であり、知的生産性向上も期待されている。空間デザインの役割も大きく変化しているのである。
本書は著名クリエーター21名に対するインタビュー集であり、それぞれデザインが持つ可能性について言及する。空間デザインによって「場の価値向上」を実現した事例も多く、ビル経営のヒントになる一冊だ。