不動産トピックス
クローズアップ デジタルサイネージ編
2016.02.01 11:20
商業施設のエントランスに案内表示や情報配信を目的に設置するデジタルサイネージが近年増加している。インバウンド対策としても有効なデジタルサイネージを設置事例も含めて紹介する。
MOST リーズナブルで利便性の高い製品が多数 様々な宣伝が可能なデジタルサイネージ
屋内外用のデジタルサイネージを提供するMOST(東京都千代田区)は、他社に比べてリーズナブルな屋外型液晶看板「EYECATCH(アイキャッチ)」を提供している。MOSTのデジタルサイネージは主に商業施設や飲食店の店頭に設置・導入されるケースが多い。デジタルサイネージ事業部・部長の武田盛幸氏は「当社のデジタルサイネージは他社に比べてリーズナブルで、かつ性能も落とさずに提供できます。商業施設や飲食店の店頭に導入するケースが増加していることは、それだけ利便性が高く、利用客の誘致に効果的であると思われているからです」と話す。
入居するテナントのPRや館内のインフォメーション、飲食店などはメニュー表示として使用する屋外型デジタルサイネージは、ビル内に入らなくても見ることができる。ビル内に入らなければ知ることの出来ないテナントのPRや館内のインフォメーションをビル前に設置することで配信することができ、道行く人も知ることが可能である。ここ数年で増加するインバウンド対策としても利用可能なので、商業施設や飲食店などには必須の製品と思われる。
更にスマートフォンと連動したサービスである「mD―Signage」の提供も行っている。歩行者がビル・商業施設の前を通行することで、携帯するスマートフォンにビル内のテナントのPRや最新情報がアプリケーションとして送られ、利用者増加を促すサービスだ。武田氏は「施設や店の利用者のデータを集め、マーケティングとしても活用可能です。当社のデジタルサイネージはリーズナブルかつ、様々な使用方法を活かした宣伝が行えます」と話した。
クラウドポイント 「自然を感じる都心のオアシス」を再現した総合メディカルビル
昨年11月、青山にオープンした「徳真会QUARTZ TOWER(クオーツタワー)」は総合歯科医療サービスに加え医科、ヘルスケア、ホワイトニング、エステ、ネイルまで含めて提供する総合メディカルビルである。その「徳真会クオーツタワー」では案内表示や情報配信、空間演出の用途として、多数の液晶ディスプレイやプロジェクター、ディッカーサインを導入している。
「徳真会クオーツタワー」に多数のデジタルサイネージを提供したクラウドポイント(東京都渋谷区)は、ディスプレイ24枚、プロジェクター7台、ティッカーサイン4点とビル全体のデジタルサイネージを担当している。
ビルのエントランスにはディスプレイ8枚を組み合わせた大型のビジョンを設置。8面のうち下の4面は徳真会のイメージ映像を配信し、上の4面はドローンで上空から撮影した同ビルの全体像を配信する。
また新潟県新潟市に本社を持つ徳真会は、クラウド型映像配信システムを利用することで最新の映像を東京都渋谷区に立地する「徳真会クオーツタワー」に配信できる。遠隔操作によって映像・動画を配信可能なクラウド型映像配信システムは、遠方に支社を持つ企業でも有効なシステムだ。
「徳真会クオーツタワー」のデジタルサイネージ導入を担当したクラウドポイントの営業担当は、「徳真会クオーツタワーを手がけたインテリアデザイナー小坂竜氏は、『自然を感じる都心のアオシス』をイメージしてデザインしました。当社はそのデザインの表現を助成することができました」と語る。