不動産トピックス

今週の一冊

2016.07.04 13:17

築年に関わらず安定収益を生む第一歩

これからのビル経営 利益を生み続けるための基本がここにある
著者:釜口 浩一
出版:キョーハンブックス
発行:平成27年9月28日
価格:2200円(税別)

 不動産関連の企業で約25年の間実務経験を積み、現在はリアルエステート・アドバイザーズ(東京都千代田区)の代表として活躍する著者。不動産経営の専門家として、より収益性の高い資産を実現するためのコンサルティングを得意とし、著者が独自に開発した指導プログラムに基づき、長期安定収益の確保を実現した不動産は「三つ星オフィスビル」と命名されている。
 本書は「三つ星オフィスビル」を目指すにあたってビルオーナー自身がすべき意識改革に始まり、「三つ星オフィスビル」の定義と、魅力あふれるビルを構築するために必要な要素、実際の運営管理上の留意点などについて触れている。貸ビル業は、建物・設備のハードと、その場で提供されるサービスというソフト、この両者を組み合わせることによって、より質の高い商品を借主側に提供することができる。昨今のオフィスでは知的生産性の高い空間が求められており、貸主側としても、いかにテナントの事業活動の活性化を促す空間を提供できるかがビルの差別化を図る上で重要ポイントといえる。本書は「三つ星オフィスビル」になるための、ハード・ソフトそれぞれにおける具体的な行動目標を示している。築年数に関わらず安定した利益を生みだしてくれる「三つ星オフィスビル」への第一歩を、本書をもとに踏み出してみてはいかがだろうか。




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