不動産トピックス
クローズアップ エントランスボックス編
2016.07.11 17:53
エントランスに必ず設置される宅配ボックスや郵便ポストを今回は「エントランスボックス」としてまとめて紹介する。昨今では、エントランスのリニューアル時に新たに導入するビルも多いと聞く。まだ導入していないオーナーにとって、参考になればと思う。
田島メタルワーク 省スペースの設置に最適
田島メタルワーク(東京都豊島区)が販売する集合住宅やオフィスエントランス向けの郵便ポストに「98君」がある。
「98君」は高純度フェライト系ステンレスを採用した製品で、従来の郵便ポストに比較し劣化し難い特長を持つ。
一戸あたりの箱寸法は「100mm×360mm×278mm」の多段式で、施工性にも優れている。メールコーナーやエントランスホール等のスペースの限られた設置に最適な省スペースタイプである。また、手を差し入れても郵便物が抜き取られづらい幅21mmの差入口で、角2封筒が収納できる。
設置コストの削減や長期的に使用したいオーナーに適しており、意匠性の良さも特長である。
ナスタ 大型メール便も受け取り可能なポスト
オンラインショッピング利用者のうち約65%(ナスタ調べ)のポストが、口が狭く配送されるメール便が入らないことをご存じだろうか。そのような問題解決に向けてナスタ(東京都中央区)では、総合オンラインストア「Amazon」とコラボレーションし次世代ポスト「D―ALL」を開発した。
「D―ALL」は大型メール便が投入できる大口ポストで、従来のポストに見られた口が狭い・奥行きがないといった問題を改善し、再配達による手間や時間を解消した。また盗難配慮機構「ナスタガード」を導入して、ポスト口から手を入れて個人情報等を抜き取る行為に対して威力を発揮する。
反対に配達物の取り出し時にはストレスを感じさせない工夫を随所に取り入れている。ポスト扉は上開きと横開きの2タイプによる開閉ができ、様々な設置環境に対応可能。独自のトルクヒンジ採用により、扉を強く閉めた時に発生する衝撃音を低減させ、また上開きタイプでは扉が急に閉まることを防ぐ。ポストの錠は「ダイヤル錠」や「プッシュボタン錠」、カードキーを差し込む「アナログカード錠」、センサー感知部分にICカードをかざす「ICカード錠」等から選択できるなどいずれも高いセキュリティ性を実現している。
広報室長の平山浩哉氏は「セキュリティ性も従来品に比べ格段に向上しているので、導入することで入居者の満足度にも繋がります」と語る。
また日本郵便(東京都千代田区)は、推奨規格に適合した郵便受箱を集合住宅が設置した場合に1戸あたり500円(税別)の手数料を支払うことを実施している。60戸のマンションならば、「500円×60戸」という計算だ。申込期間は来年3月31日までとなっており、平山氏は「この機会にエントランスを綺麗にし、防犯や建物の資産価値を高めることにより入居率UPにも繋がりますので、ポストのリニューアルを勧めます。防滴タイプもあるので、外部の設置も可能です」と話す。