不動産トピックス
今週の一冊
2016.07.25 14:45
超低金利時代に注目の投資手段
8人の投資家が自らの投資歴を語る
新しい不動産投資のカタチ
著者:タテマガ編集部
出版社:徳間書店
発行:平成28年5月31日
価格:1300円(税別)
不動産投資が過熱している。その背景には賃金、年金など将来に対する不安が大きくある。加えて、低金利時代のなかでの銀行預金は「預ける」以外の役割を期待できなくなっている。
一方で株式投資やFX(為替証拠金取引)につきまとうリスクは大きい。将来不安の緩和が目的の投資としては、リスクもリターンも大きすぎるのだ。
そのなかで不動産投資は中リスクの投資先として、かつ金融機関の積極的な貸付によって新進のサラリーマン投資家の注目を集めている。『新しい不動産投資のカタチ』の著者であるタテマガ編集部はアパート経営アプリ「TATERU」や、不動産投資型クラウドファンディング「TATERU FUNDING」などを開発・運営するインベスターズクラウド(東京都港区)で不動産投資に関する情報発信を行っている。
この「新しい」は2つの文脈にかかる。ひとつは前述したように低金利時代において新しい投資方法であること、もうひとつは近年出現したクラウドファンディングが不動産投資の新しい形態でありうることだ。本書では後者を巻頭部分でスガシタパートナーズ(東京都千代田区)代表取締役の菅下清廣氏が語り、新しい投資方法として不動産投資が台頭していることを現役不動産投資家8人によって語られる。
これから不動産投資を始めていく上での入門書としてコンパクトにまとめられている。