不動産トピックス

今週の一冊

2016.09.19 14:00

払いすぎているかもしれない固定資産税 専門家や事例から問題点を探る
固定資産税を取り戻せ!
編者 週刊エコノミスト
出版 毎日新聞出版
発行日 平成28年8月
価格 800円(税別)


 ビルオーナーはもちろん全ての土地所有者にとって固定資産税は大きな負担になっているが、自分の納税額が正しいことを判断できる人は極1部ではないだろうか。 
 税額を検証するためには専門用語の定義を理解しなければならず、評価額を本気で見直すためには気が遠くなるほどの時間と労力が必要となるため、大半の人が挫折する。
 本書では平成28年6月7日号に「週刊エコノミスト」で組まれた固定資産税の特集記事を元に加筆・編集されている。基本的な固定資産税の解説から自治体OBによる固定資産税評価の裏側を語る匿名の座談会、諸外国と比較した際に日本の固定資産税評価の情報開示の遅れ、固定資産税への悩みや疑問を行政側が真摯に取り合わないという悩みや不透明な固定資産税の制度は不動産取引の活性化を阻害する問題を指摘する。
 ビルや土地を守るためには自分で行動する必要がある。 実際に外資系やREITは保有物件の固定資産税額の見直しを積極的に進めている。
 自分の納税額が心配なオーナーにとっては価値のある一冊だ。




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