不動産トピックス
今週の一冊
2016.12.19 11:47
収益方法を生み出す店舗活用 購入から運用までを事例つきでアドバイス
「収益店舗」所有の極意
著者 和合 実
発行 平成28年11月21日
出版 清文社
価格 1800円(税別)
全ての不動産オーナーにとっての望みは最大の収益を生み出すこと。そのためには高額な賃料を滞りなく支払ってくれるテナントに入居してもらいたいとほとんどの不動産オーナーは考えている。
一方でそのようなテナントは非常に稀。中には賃料を滞納するケースもあり、優良な入居者を選定することは難しく、多くのオーナーが頭を悩ませているのではないだろうか。
本書は収益不動産の仲介や自らも店舗を購入している筆者の体験したことを事例を踏まえながら、高い収益を生み出す店舗物件について紹介している。
筆者が文中で述べている店舗の定義は150坪~1000坪の土地に平屋建ての店舗と駐車場だけの物件だ。
ビルやマンションとは異なるアセットタイプではあるが、リスク分散の観点から店舗を購入を考えている不動産オーナーにとっては参考になりそうだ。
全部で4章の構成となっている。著者が店舗に興味を持つきっかけとなった地主との出会いが著された一章から、二章では他のアセットと比較した場合のメリット、三章では著者が実際に仲介として紹介した店舗物件の例と魅了に感じたポイントについて書かれている。最終章である4章では購入の判断基準からリスク対処について述べている。
すでに店舗を保有している場合やこれから購入を考えているオーナーにとっては一読する価値のある一冊ではないだろうか。ビルやマンションなどのオーナーにとっても、今後の不動産運用の幅が拡がるではないだろうか。