不動産トピックス

ビル業界ミニトピックス

2016.12.26 10:45

■中小ビル専門の空室対策コンサル、バリューレイズ(東京都港区)はイギリスの大学に留学している日本人学生にミニ冊子や物件資料のデザイン・執筆を依頼している。執行役員の山田武男氏によると「労働ビザの関係で留学生でもアルバイトするのは一苦労。仕事を発注すると非常に喜ばれる」とのこと。「取材のテープ起こし等、要望があれば」と弊社への営業活動にも余念がなかった。

■グローバルな環境認証制度LEEDのコンサルティング事業などを手掛けるヴォンエルフ(東京都千代田区)は、入居オフィスビルの1階に木材をふんだんに用いたサテライトオフィス兼イベントスペースを開設している。きっかけは1階に入居していたコンビニが退去したこと。同社事業を紹介するショールーム的役割を担う。また、代表の平松宏城氏によると「定期的に音楽ライブを開催しています」とのこと。音楽好きにはたまらない。

■IT企業のダイヤモンドメディア(東京都港区)が開発したリーシングマネジメントシステムは競合物件の募集賃料や類似物件を扱う仲介会社の情報を自動的に収集する優れもの。大手管理会社が導入し「管理会社の変更を検討しているオーナーから高く評価してもらえる」と評判は上々だ。しかし、残念ながら同システムは賃貸住宅が中心。その理由を代表取締役の武井浩三氏に聞くと「ビルは成約賃料等の公開情報が驚くほど少なく、ウェブ上で情報収集するのに限界がある」と説明する。ビル業界には情報の透明化が求められるようだ。

■オフィス移転をサポートするフロンティアコンサルティング(東京都中央区)は今年10月に居抜き物件に特化した不動産情報サイト「つながるオフィス」を開設した。SOI事業部の樋山真司氏はその理由について「ITベンチャーを中心に居抜きオフィスはブーム」と説明してくれた。ITベンチャーは繋がりが強く、社長同士が先輩・後輩という間柄というケースも少なくない。さらに、凄まじい早さで成長し、オフィスの拡張移転も頻繁。移転のたびに内装造作に投資したくないというのだ。SNSを介して自ら居抜き前提で後継テナントを探すツワモノもいるそうだ。居抜きの需要は当分収まりそうにない。

■リゾート住宅を開発・販売する大熊工業(東京都西東京市)建築事業部カジャデザインの鈴木晴江氏が最近ハマっているのはアメリカのテレビ番組「ミリオンダラー・リスティング」。「高級志向の住宅を販売している当社にとって非常に参考になる」と大絶賛だ。番組内容は、3人のヤリ手不動産売買仲介業者が実際に高級住宅を販売する過程を紹介するリアリティショー。販売テクニックまで余すところなく紹介しているので、自社の営業でも参考になる点が多いというのだ。「室内に家具等を設置し、内見時の雰囲気作りを行うスタイリングのやり方は参考になりました」(鈴木氏)。Hulu(動画配信サービス)でも視聴できるとのこと。正月休みにどうぞ。




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