不動産トピックス
今週の一冊
2016.12.26 10:46
ビル経営にも重要なまちの魅力について考察
他者との関係性・五感で感じる身体性を基準にした「官能」をキーワードに
本当に住んで幸せな街 全国「官能都市」ランキング
著者:島原万丈、HOME'S総研
発行:平成28年11月20日
出版:光文社
価格:740円(税別)
「街の魅力」がビル経営に及ぼす影響は大きい。人が集まるエリアであれば当然ビル経営にはプラスになり、逆もまた然りだ。
現在、日本の人口の約90%以上が都市と言われる地域に住んでいる。その中でも、既に人口が集中している地域にさらに人口が集まる傾向があり、全人口の半数以上が三大都市圏に居住している。このように都市に人口が集中するのが先進国に共通した傾向であり、世界の経済発展とともに都市への集住は進むと予想されている。では、なぜ人は都市に集まるのか。
本書は本当に豊かに楽しく生きることができる、魅力的なまちとは何なのかを追究するために、「他者との関係性」、「五感で感じる身体性」を基準にした「官能(センシュアス)」という言葉をキーワードに、まちを再評価する試みを行っている。大規模再開発や均質化された都市計画によってまちの個性や多様性が失われつつあるといわれる中、本当に住んで幸せなまちとはどこにあるのか。中央・地方を問わず、そこに生きる人々のまちに対するリアルな評価を可視化し、近未来のまちのイメージを探る。