不動産トピックス
ビル業界ミニトピックス
2017.01.02 14:07
■人形町や小舟町の周辺エリアは江戸時代は非常に栄えた地域。
小舟町に「伊場仙ビル」を所有する伊場仙(東京都中央区)の吉田誠男氏は、「小舟町や大伝馬町は江戸で最初に開発されたエリアで、現代で言うと『大丸有』のような位置を占める場所でした」と江戸経済の中心地であった往時について語る。
そんな江戸時代の「大丸有」に隣接した人形町は一大歓楽街となっており、歌舞伎や人形浄瑠璃の芝居小屋や吉原遊郭が設けられていたという。
日本橋から江戸橋の間の日本橋川北岸に設けられていた魚河岸も含めたこの一帯では1日に1万両もの大金が動いていたとのことだ。
■JR「品川」駅から徒歩4分に立地する「Wビル」は、昨年11月末から12月26日までの期間にクリスマス用のイルミネーションを飾った。イルミネーションは毎年恒例の冬の行事で、テナントやビル周辺の歩行者に楽しんでもらえるよう実施している。
「Wビル」を所有する渡邊倉庫(東京都港区)取締役総務部長の米澤衆二氏は「エントランス奥にはクリスマスツリーを飾り、ゲート上部には雪だるま、また中央部には天井からイルミネーションを垂らして飾りました。冬の期間はエントランスが華やかになるので、次回は是非見に来て下さい」と語った。
■学園都市つくばでは筑波山をはじめとした観光業に力を入れ、エリアに新たな魅力を生みだそうとしている。
つくばデザイン不動産の北島亨代表は「他エリアからは最先端や教育というイメージが多く持たれています。もっとつくばらしい魅力を出していく必要があります」と語る。
北島氏につくばらしい魅力について質問したところ「やっぱり最先端ですね」と笑いながら答えてくれた。つくばらしい魅力を出すために北島氏も不動産を活用しながら考えている。
■東京都港区芝地区には江戸期、明治期、大正期に創業して社会の変動などによる幾多の困難を乗り越えて現在でも多くの老舗が事業を営んでいる。
そういった芝地区における老舗の22軒の店が集い、芝地区の地域経済活性化への貢献や老舗文化の発信、相互交流などを目的とした団体「芝百年会(Shiba Centennial Society)」を今年創設した。
「芝百年会」に所属する今朝(東京都港区)もその一つ。代表取締役の藤森朗氏は「当社は明治13年に創業し『すき焼き』の店を運営しています。創業以来変わらない味と相性の良いワインを提供するようにしています。『芝百年会』を通じて老舗同士の交流などを深めてより地域に貢献できればと思います」と話す。