不動産トピックス

ビル業界ミニトピックス

2017.01.30 17:31

■今年で開園100周年を迎える東京都武蔵野市の「井の頭恩賜公園」。この記念すべき年に合わせて、今年は様々なイベントが最寄りの「吉祥寺」駅周辺で計画されている。  武蔵野市に「吉祥寺じぞうビル」を所有するじぞう屋は、それらイベントにできる限り参加する予定で、これを機に吉祥寺の魅力をもっと発信していきたいと考えている。ビル管理事業部の統括マネージャー石橋ケンタロウ氏は「ゴールデンウィークに開催されるイベントに協力することに決定しました。このイベントは『井の頭恩賜公園』を起点にして、様々な取り組みを実施する内容です。周辺の物販店や飲食店も数多く参加するので、皆意気込みは熱いものがあります」と語る。  また駅反対側の商店街も全面協力で盛り上げる予定で、吉祥寺エリア全体でも一大イベントでもある。 ■三鬼商事(東京都中央区)は23日、全国主要都市の各ビジネス地区のビルオーナーからのヒアリングを基にした「賃料改定実施状況ヒアリングレポート27」を発表した。  今回の調査結果は東京の不動産市況の好調持続の裏付けとなった。  「1年以内に賃料改定を実施したか」の設問項目に対して東京のオーナーは約半数が「実施した」、「現在交渉中」と回答。そのうち多くの案件では増額改定が多い結果となっている。この要因には賃料が低い時期に契約したテナントの更新時に改訂を打診するケースなどが見受けられるようだ。  ただ全国的に見ると賃料改定の動きは「実施していない」が多い。とはいうものの、各都市ともに賃料改定を実施、検討中の場合には増額改定が多くなっている。全国で明るい兆しが差しているようだ。 ■埼玉県川越市に「東上パールビル」を所有する東上ビルヂングはテナントが退去する際に、原状回復を行う代わりに1カ月分の賃料を置いていって貰うようにしている。これに対してテナントは皆納得してくれているというが、これはなぜか。  「当ビルのテナントは長く入居しているテナントが多いため、そもそも『原状』がどのようなものだったのか我々もテナントも正確に把握していない所があります。ですので、下手に『原状回復』を行おうとするとトラブルのもとにもなってしまうのです。また、業者に原状回復工事の見積りを取ると1カ月分の賃料よりも高くつくため、みなさんこのやり方で納得して下さっています」(常務取締役 樫木弘氏) ■落雷を引き寄せる避雷針とは一線を画す、落雷抑制装置を開発・販売する落雷抑制システムズ(横浜市西区)の代表取締役社長、松本敏男氏は根っからの研究家。落雷抑制装置をはじめ、特許を持つ独自技術は30を越える。「進歩のない社会はおもしろくない」と豪語する松本氏の姿は、昨年放送されたドラマ「下町ロケット」を彷彿させるが、松本氏は「ドラマの中で『利益を生まない特許製品なんてガラクタと同じだ』と嘯く銀行員が登場しますが、思い出すたびに心が痛む」と苦笑い。努力が一日でも早く実ることを切に願う。




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