不動産トピックス
ビル業界ミニトピックス
2017.05.01 13:44
■オフィス内装工事等を手掛けるFRS(東京都千代田区)が去年から注力しているのがオフィス内の抗菌コーティング。営業部部長の芳賀直樹氏によると「インフルエンザ対策や食中毒対策に最適」という。専用噴霧器で抗菌剤を散布し、室内の壁や床、天井、机の裏までコーティングする。使用するのは光触媒と抗菌触媒、三元触媒で人体には無害だという。芳賀氏は「企業の『健康経営』への意識が高まっており、今後賃貸オフィスビルの付加価値サービスの1つとして『抗菌オフィス』が求められるのでは」と推測する。
ゲラが散乱する弊社オフィスで、その効果を検証したい。
■オプテックス(滋賀県大津市)は画像技術で人の歩く速度や進方向を読み取り、通行したい人だけに最適なタイミングで自動ドアを開ける自動ドアセンサー「e スムースセンサー」を今月9日より発売する。これにより病院や駅などの施設、店舗の空調効率の向上や電力量の削減を実現するだけでなくホスピタリティの向上にも寄与する製品となっている。
販売目標台数は初年度で1000台を目指す。
■掃除機で有名なダイソン(東京都千代田区)、実は照明器具も販売していた。その名も「キュー・ビーム」。一般的なLED照明は小型チップを並べていたが、こちらは単一の高出力LEDを用い、光を拡散させる。コミュニケーションマネージャーの山﨑史氏は「より少ない電力でより多くの光を生み出すことが可能」と説明する。会議室向けのダウンライト型と、天井部を照らすサスペンド型、この2つを組み合わせた3パターンを用意する。
同社のミーティングルームに設置されたものを見学させてもらったが、高出力LEDに手をかざしてもまったく熱を感じなかったことに驚いた。「ヒートパイプテクノロジー」と呼ばれる冷却システムを内蔵しているため、熱を発散させているという。掃除機だけでなく照明業界も席巻するか。
■秋葉原の神田川に面して建つ「第二田中ビル」では、オーナーであるミクラゲート(東京都千代田区)の田中佐々嗣社長を中心として、現在エントランスや1階共用部分のリニューアル工事が計画されている。
エントランスの外装部分は、「T」をモチーフとした金属板を配置してオフィスビルならではのシンプルさと明るい雰囲気を演出。建物内に入るとLEDの間接照明により清潔感と明るさのある空間を演出する予定だ。現在は建築デザイナーらとともに具体的な照明器具の配置などを検討中。早ければ5月中には工事に着手するとのことで、今後の「週刊ビル経営」で今回のリニューアル工事の様子はリアルタイムでお伝えしていく予定だ。