不動産トピックス

ビル業界ミニトピックス

2017.05.22 17:07

■中小ビル専門コンサル会社のバリューレイズ(東京都港区)は22日に本社機能を移転。新たに入居するのは自社運営のシェアオフィス。キッチン機能を備え「白米」を同社が提供、シェアオフィス入居者がおかずを持ち寄り、食事を通じてコミュニティづくりを進める予定とのことで、食器等の備品を用意する必要がある。代表取締役の石田竜一氏は実家で年代物の漆器を発見し、シェアオフィスに持ち込んだのである。豪華な木箱に漆器が収められており、木箱には石田氏の曾祖父の名前が記されていた。
 「もともと廃棄する予定だったので有効利用できて何より」(石田氏)
 明治時代の漆器で食べる料理の味は絶品だろう。

■PR会社・フロンティアコンサルティング(東京都千代田区)の高野真一氏によると「最近はお寺のPRのお手伝いをしています」とのこと。先般実施したのがお坊さんとLGBTの方々との座談会だという。「異業種の方々と接することで自分の引き出しを増やしている」のが目的とも。見習いたい。

■東京メトロ丸ノ内線「淡路町」駅・都営地下鉄新宿線「小川町」駅から徒歩4分に位置する「ニュー楓ビル」の8階にシェアオフィス「REN BASE」がある。
 「REN BASE」は同ビル9階に入居するPOD(東京都千代田区)が運営・管理しており、ビルオーナーの楓屋(東京都千代田区)と共に周辺地域の活性化・魅力づくりに取り組んでいる。そのシェアオフィスが6月2日に設立4周年を記念して、「4周年パーティー」を開催する。パーティーは17時から始め、夜の22時まで長時間にわたり行う予定。シェアオフィスの利用者はもちろん、楓屋とPODが参加する昨年にスタートした「カンダビルヂング協会」の加盟企業や地元住民も参加することになっている。

■好調の様子を見せる大阪不動産市況は現在、空室率としても6%前後。しかし、難波不動産鑑定(大阪市西区)代表取締役の難波里美氏は「数年前と比べてオフィス物件が減ってきています」と述べる。
 特に大阪発祥の企業が軒並み本社を東京に移転することが多く、またIT企業含めたベンチャー企業の流入も少ない。業態としてのフレキシブルさに欠けている。
 難波氏は「本社機能が東京にあるためそれに関わる取引先なども東京の企業が請け負うことが増えています。大阪での再開発計画でも打ち合わせは東京で行うことも多いです。今の大阪の実状です」と今後の課題を指摘している。




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