不動産トピックス
ビル業界ミニトピックス
2017.07.03 16:55
■JR「大宮」駅徒歩数分に立地する「銀座ビル」内でコワーキングスペース及び貸会議室を運営するコミュニティコム(さいたま市大宮区)は新たに同ビル8階部分に「個室スペース」の増床を計画し、進行中である。このたび工事は最終段階に入った。
代表取締役の星野邦敏氏は「今まで要望の高かった個室スペースの年間予約などに対応するスペースです。例えば、『毎週月曜日の15時から音楽教室として使いたい』といった要望に応えることが可能になります。また、8階にはこのスペース以外に専有部がなく、かつ防音にも優れているので、内密な会議などを行うにも最適です」と話す。
星野氏によれば、会議室としての貸し出し予約はプレオープンの7月10日から。固定予約の受付は8月以降からを予定しているとのことだ。
■AI、VR、IoTなど、知らない人から見ると「何かの暗号?」と勘違いするかもしれないが、ビル業界にも普及が進む技術革新のことだ。加えて、街づくり分野で注目を集めているのが「ブロックチェーン」だという。識者いわく「取引記録の改ざん防止機能に優れているので金融分野で取り入れられている」とのことで、ビットコインやフィンテックに付随して語られることが多いが、何故「街づくり」に?
ブロックチェーン推進協会(東京都品川区)は先月9日、「スマートシティ部会」設立に向けたプレイベントを実施。同協会の長沼史宏氏は「スマートシティにおけるエネルギー決済等にブロックチェーン技術を生かすことができる。イベントには大手ゼネコンからの参加者が多かった」と説明する。
水面下で進むイノベーション。アニメやマンガで見た未来都市の実現は意外と近いのかもしれない。
■アゴリア(東京都千代田区)の代表取締役社長の多田隈雅氏はマンション管理組合の理事長を務めていた時、あまりにも理事会が機能していないことに悩まされていたそうだ。700世帯約2000人が居住する大規模マンション。意思統一を図るのも一苦労。話し合うべき議案を周知するのも大変だったという。
そんな経験をもとに多田隈氏自ら開発したのがマンション管理組合向けのSNSサービス「Air Com」である。管理組合版の「LINE」というとわかりやすい。理事会前に議題を共有することができるし、何らかの課題があれば他の管理組合に類似事例等を質問することができる。
「優れた回答には『いいね』で評価してもらえるので投稿するモチベーションが上がるのではないでしょうか」(多田隈氏) 面倒なだけだった管理組合に楽しく参加できそうだ。