不動産トピックス

ビル業界ミニトピックス

2017.07.03 16:53

■日比谷線「広尾」駅から徒歩4分の場所に位置する「M2ビル広尾」のオーナーである齋藤秀行氏は、「ビルのリーシングは大手の不動産会社を利用するほうが良い」という考えを持っている。「街の小さな不動産屋では何かトラブルがあった時に対応しきれない場合があります。私のビルではありませんが、近隣ではテナントに夜逃げされてしまって苦労した話も聞いています。そうしたことを考えると、保証などもしっかりした大手を利用した方が万が一の際にも安心だと考えています」と齋藤氏は語った。

■小田急線・京王井の頭線「下北沢」駅から徒歩3分に立地する「セガワビル」は、飲食店で構成されたソシアルビル。このビルを保有する瀬川弘之氏は下北沢南口商店街振興組合の代表でもある。
 下北沢の駅周辺には6つの商店街が存在し、共同でイベントや催し物を定期的に開催している。同エリア全域で開催することも多く、直近では8月13日と14日に「下北沢夏祭り」の開催が予定される。特に「下北沢夏祭り」は、周辺の商店街が協力するイベントの中で最も規模が大きく、街の集客にも期待されるイベントだ。建物が密集することで醸し出される街の雰囲気も加わり、近年では若年層の参加と訪日観光客の誘致にも成功している。
 瀬川弘之氏は「駅の整備が進んでいることや乗降客数の増加といった影響も加わり、今後は更に規模が大きくなっていくと期待しています。また下北沢という街の『ブランド力』も近年、見直されてきていると伺いますので、今年は昨年以上の成功に結びつけ街の発展・活性化に繋げたいです」と語った。

■JR「立川」駅北口から徒歩2分に立地する「高栁ビル」では、駅直結の大型複合施設「立川タクロス」ができた影響で、入居する飲食店の利用客が増加した。
 「高柳ビル」には複数の飲食店が入居しており、普段から駅の乗降客を中心とした周辺住民の利用が多い。そのような状況に加えて「立川タクロス」ができたことと、駅の西側に南北自由通路と改札、屋根が付いた「タクロス広場」も設けられた影響からか周辺を通る人も急増し街の賑わいも向上した。
 同ビルを保有する高柳商店(東京都立川市)社長の高柳良浩氏は「好調の兆しが感じられます。今後は入居するテナントと協力し、収益が拡大できる時期・シーズンに何か企画できればと検討しています。内容としては、周辺に立地する複合施設などがイベントを開催する際に、当ビルに入居する飲食店への利用誘致活動を実施し、リピーターを増加させるといった内容です」と語り、計画は現在進行中だ。




週刊不動産経営編集部  YouTube